こんにちは、
ともやんです。
古楽器界の巨匠フランス・ブリュッヘンが、2014年8月13日オランダ・アムステルダムで亡くなりました。79才でした。
古楽器演奏のライオン丸なんて勝手に言っていましたが、ブリュッヘンには、穏健なホグウッドに比べ、過激で自己主張の強い演奏をするという印象を持っていました。
そんなブリュッヘンの個性が強く出ている演奏が、このモーツァルトの交響曲第40番と41番”ジュピター”だと思います。
40番は、一言で言えば、疾風怒濤の演奏。
どちらかというとロマンティックな演奏が多い曲ですが、速いテンポの筋肉質な演奏で、そこに細かな表情付けをしているので、曲がスタートした瞬間から引き込まれていしまいます。
特に第1楽章が絶品で、この演奏を知ってしまうと他の指揮者の表現が生ぬるく感じてしまうくらいです。
一方、”ジュピター”の方は、遅いテンポで念を押すようなリズムで、速いテンポで鋭い演奏の40番とは対極をなす演奏スタイルです。
このブリュッヘンの幅の広さと懐の深さを感じさせる名演です。
まるで19世紀生まれのクレンペラーの名演を思い出させるほどです。
しかし、響きは古楽器のもので、ブリュッヘンの研究熱心さわかる1枚です。
ブリュッヘンの名盤 モーツァルト後期三大交響曲 厳しさから愉悦へ
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なお、90年に後期3大交響曲のライブ録音もこのブログで扱いました。
フランス・ブリュッヘン モーツァルト交響曲第40番&41番
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第40番 ト短調 K. 550*
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550*
1.(7:02) I. Molto allegro
2.(10:11) II. Andante
3.(04:08) III. Menuetto: Allegretto
4.(07:10) IV. Allegro assai
total(28:30)
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交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”
5.(12:56) I. Allegro vivace
6.(10:29) II. Andante cantabile
7.(05:18) III. Menuetto: Allegretto
8.(12:00) IV. Molto Allegro
total(40:43)
18世紀オーケストラ – Orchestra of the 18th Century
フランス・ブリュッヘン – Frans Bruggen (指揮)
1985,86年録音
【SHM-CD】 モーツァルト:交響曲第40番・第41番≪ジュピター≫ フランス・ブリュッヘン
ブリュッヘン&18世紀オーケストラの’85、’86年録音盤。モーツァルトの交響曲第40、41番を収録。
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