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ジョージ・セル ライヴ・イン・東京 1970

こんにちは、
ともやんです。

ジョージ・セルは、1970年5月13日から5月27日に掛けて来日公演を行いました。
同年大阪で行われた万国博覧会の記念企画の一環だ経ったそうです。

しかし、帰国わずか2ヵ月後の7月30日に73年の生涯を閉じました。
つまり昨日が命日だったんです。多発性骨髄腫のため急逝したと資料などには書いてありますが、本人は病の進行に関しては承知していたとされています。

そのためか、それともそんな先入観があるからか、5月22日に行われた東京公演のプログラムの1曲、モーツァルトの交響曲第40番では、特に第1楽章では、ロマンティックな表情が感じられます。

しかも同行の指揮者としてセル亡きあと音楽顧問を務めたピエール・ブーレーズが同行して3つのコンサートを指揮していますし、もしもの場合も考えていたのかもしれません。

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ジョージ・セル モーツァルト 交響曲第40番

セルは、モーツァルトの交響曲は得意としていてその中でも特に第40番は録音も複数残されています。

55年のモノラル、67年のステレオ、そして70年の東京公演でのライブをそれぞれクリーヴランド管弦楽団の演奏で聴きましたが、どれも精緻で美しい演奏でした。

僕の印象では、55年がテンポがもっとも速くアンサンブル重視の演奏という感じですが、67年になると多少テンポが抑制され、特に第1楽章では情感の起伏を感じました。

その集大成的な演奏が70年の東京公演でロマンティックな中に情熱も燃焼も感じます。

セルは、東京公演の2ヵ月後の7月30日には、病により急逝されていますが、本人は病の進行は分かっていたそうで、1回1回いつも以上に大切に演奏していたのかもしれません。

その辺は、本人しかわからないだろうし、もしかしてオケのメンバーは、何か感じていたかもしれません。

特にロマンティックと感じたのは、第1楽章で楽章が進むにつれ、いつもの引き締まった演奏になって終楽章は、おお、いつものセルやんか、と感じました。

そういう意味で一期一会の名演だと思います。

シベリウスの交響曲はまだなかなか理解できないですが、セルの明快な演奏を聴くと、ああ、こんなんやとわかるようになりました。

セル唯一の東京公演のライブは、ぜひ聴いてほしいです。

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ジョージ・セル ライヴ・イン・東京 1970

カール・マリア・フォン・ウェーバー – Carl Maria von Weber (1786-1826)
歌劇「オベロン」 J. 306 – 序曲
1.(09:21) Oberon, J. 306: Overture

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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第40番 ト短調 K. 550
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550

2.(08:16) I. Molto allegro
3.(08:21) II. Andante
4.(04:58) III. Menuetto: Allegretto – Trio
5.(05:10) IV. Allegro assai
total(26:45)

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ジャン・シベリウス – Jean Sibelius (1865-1957)
交響曲第2番 ニ長調 Op. 43
Symphony No. 2 in D Major, Op. 43

6.(09:21) I. Allegretto
7.(12:56) II. Tempo andante, ma rubato
8.(05:52) III. Vivacissimo –
9.(14:26) IV. Finale: Allegro moderato
total(42:32)

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エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
ファウストの劫罰 Op. 24
10.(04:36) La damnation de Faust, Op. 24, Part I: Hungarian March, “Rakoczy March”

クリーヴランド管弦楽団 – Cleveland Orchestra
ジョージ・セル – George Szell (指揮)
録音:1970年5月22日 東京文化会館大ホール(ライヴ)

ライヴ・イン・東京1970 ジョージ・セル クリーヴランド管弦楽団

正確無比な演奏技術、室内楽的とまで評された純度の高いアンサンブル、微妙なニュアンスの表現力ーヨーロッパの伝統に育まれた指揮者ジョージ・セルと、その美意識によって鍛え上げられた高い演奏技術を誇るクリーヴランド管弦楽団が生み出す音楽はまさに「完全」でした。

1970年5月、初の来日公演を果たした彼らの東京での1公演を完全収録。この来日後わずか2か月で世を去ったセルの最後のライヴ・レコーディングとなっています。



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