こんにちは、
ともやんです。
猫は耳がいい。
実際人間の能力を遥かの超える音を聴き取り、聞き分けることができるそうです。
ただ、猫も年を取るとその能力は衰えます。
我が家の猫は子猫時代、よく天井の1点を見ることが多かった。そこには何もないのだが、多分猫しか聞こえない、天井裏の昆虫や蜘蛛の音を捉えていたのかも。
ザンデルリンクとリヒテルと
クルト・ザンデルリンクは、99年(99歳の誕生日前日に死去)の生涯を送ったが、90歳になる年に高齢を理由に引退しています。
ただ、90歳を越えても活動した指揮者もいるし、フルトヴェングラーのように60代で難聴に悩まされ、補聴器を試したが上手くいかず、最期は自死に近い形で亡くなった人もいます。※実際は肺炎で亡くなったことになっていますが、医師のコメントでは病と闘おうという気力がもうなかったそうです。
つまり耳は音楽家に取って命で、だからベートーヴェンは凄かったということです。
ザンデルリンクも高齢による耳の衰えもあったと考えるのが普通だろう。
そのザンデルリンクが、耳の病を苦に遺書まで書いてベートーヴェンが、その直後に作った第2交響曲を指揮した録音がいい。まだ40代半ばの頃ですが、堂々たる老大家のような熟しきった名演です。
リヒテルと共演したピアノ協奏曲第3番も同様で、リヒテルの堅実堅固な演奏と相まって質実剛健なベートーヴェンで聴きごたえあります。
今日8月1日は、ウクライナ出身の偉大なピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)の命日でもあります。
リヒテル ザンデルリンク ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番&交響曲第2番
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第2番 ニ長調 Op. 36
Symphony No. 2 in D Major, Op. 36
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 – Leningrad Philharmonic Orchestra
クルト・ザンデルリンク – Kurt Sanderling (指揮)
録音: July 1957, Vienna, Konzerthaus, Grosser Saal, Austria
1.(11:58) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(13:04) II. Larghetto
3.(04:09) III. Scherzo: Allegro
4.(06:48) IV. Allegro molto
total(35:59)
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ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
Piano Concerto No. 3 in C Minor, Op. 37
5.(17:15) I. Allegro con brio
6.(10:01) II. Largo
7.(08:46) III. Rondo: Allegro
total(36:02)
スヴャトスラフ・リヒテル – Sviatoslav Richter (ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
クルト・ザンデルリンク – Kurt Sanderling (指揮)
録音: September 1962, Grosser Saal, Musikverein, Wien, Austria
ベートーヴェン:交響曲第2番/ピアノ協奏曲第3番(リヒテル/レニングラード・フィル/ザンデルリンク)
残念ながら上記のCDは、ただいま廃盤。
そこでストリーミング配信で聴けますので以下もチェックしてみてください^^
ベートーヴェン:交響曲第2番(レニングラード・フィル/ザンデルリンク)
Sviatoslav Richter – Complete DG Solo / Concerto Recordings スヴャトスラフ・リヒテル
“音楽…世界共通の言葉”シリーズ(全10タイトル)。クルト・ザンデルリンク指揮、ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル他演奏による1956~62年録音盤。
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