こんにちは、
ともやんです。
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973)はドイツの名指揮者で僕の大好きな指揮者です。
彼の遺した録音のCDやLPをこつこつ集めていますが、1950年から64年の録音を集めたCD30枚組のセットは、意外な選曲もあって彼の芸術を知る打ってつけのセットです。
今回は、モーツァルトのレクイエムを聴きました。
近年の古楽器スタイルとは一線を隔する端正で正統的な演奏で、独唱陣、合唱団も充実した内容の濃い演奏です。
モーツァルトのレクイエムを愛する人にはぜひ聴いて頂きたい録音です。
イッセルシュテット 来日の記録
ハンス・シュミット=イッセルシュテットが初来日したのは、東京オリンピックのあった1964年(昭和39年)のことでした。
読売日本交響楽団を指揮して、モーツァルトやベートーヴェンの交響曲などドイツ正統派の曲中心のプログラムでした。
そのほかヘンツェ(1926-2012)やエック(1901-1983)と言った現代ドイツの作曲家の曲も取り上げていました。
彼の真価がもっとも発揮されたのが、1970年にベートーヴェンの生誕200周年を記念して再び読売日本交響楽団に招かれて指揮した時です。
曲目は、ベートーヴェン交響曲第9番”合唱”とミサ・ソレムニスでした。
わざとらしい派手なジェスチャアは全く見られない落ち着いて風格豊かな指揮ぶりで、その上に強い説得力で観客を圧倒しました。
どちらかというと地味で質実剛健で、いぶし銀のような底光りを放つ本物の音楽がにじみ出る指揮者です。
だから何もしてないようで、聴く人の魂に確実に届く演奏が素晴らしいです。
しかも彼の録音を聴いていて駄演というもがありません。常に真摯に音楽に向き合っている証拠だと思います。
イッセルシュテット モーツァルト レクイエム
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
レクイエム ニ短調 K. 626
Requiem in D Minor, K. 626
作詞 : ミサ典礼文 – Mass Text
1.(05:16) Requiem aeternam
2.(02:46) Kyrie eleison
3.(02:02) Dies Irae
4.(03:53) Tuba mirum
5.(02:40) Rex tremendae
6.(06:17) Recordare
7.(03:03) Confutatis
8.(03:24) Lacrimosa
9.(04:05) Domine Jesu
10.(05:02) Hostias
11.(01:24) Sanctus
12.(06:20) Benedictus
13.(02:50) Agnus Dei
14.(05:57) Communio
total(55:59)
リーザ・デラ・カーザ – Lisa Della Casa (ソプラノ)
マリア・フォン・イロスファイ – Maria von Ilosvay (コントラルト)
ヘルムート・クレプス – Helmut Krebs (テノール)
ゴットロープ・フリック – Gottlob Frink (バス)
北ドイツ放送交響楽団 – North German Radio Symphony Orchestra
ハンス・シュミット=イッセルシュテット – Hans Schmidt-Isserstedt (指揮)
録音: 31 March 1952
イッセルシュテット・コレクション ハンス・シュミット=イッセルシュテット
往年のドイツの指揮者、ハンス・シュミット=イッセルシュテット[1900-1973]は、質実剛健なドイツ的スタイルで今も根強い人気を持つ名匠。
今回登場するセットでは、シュミット=イッセルシュテットの代表的セッション録音のほか、放送録音なども交えて、その芸風をさまざまな作品で味わうことができます。【VENIAS/ヴェニアス・レーベル】
このレーベルのポリシーは、往年の個性的な演奏を手軽に楽しめるように低価格でボックス化するというもので、音についても、過剰なノイズカットや高域強調をおこなわずに、なるべく本来のサウンドを楽しめるようにするということです。
HMVより
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