こんにちは、
ともやんです。
映画『四月は君の嘘』を観ました。
いい映画です。
特に僕が印象に残っている場面の一つに次の場面があります。
主人公の公生は、幼少の頃から厳しい母の下でピアノの特訓を受けてきました。
その母の指導は、楽譜に徹底的に正確に完璧をめざすものでした。
ただ、母は一人の時には、よくクライスラー(編曲ラフマニノフ)の愛の悲しみを弾いていたのです。
それを子供の公生が母に尋ねました。
『お母さん、なぜ、クライスラーの曲に愛の悲しみと愛の喜びがあるので、
どうしてお母さんは、いつも愛の悲しみを弾くの?』
母『悲しみに慣れておくためよ。』
四月は君の嘘とラフマニノフ
2014年にノイタミナでアニメ化もされた新川直司の人気漫画「四月は君の嘘」を、広瀬すずと山崎賢人の共演で実写映画化した作品です。
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった天才ピアニストの少年・有馬公生(山崎賢人)は、天真爛漫なバイオリニストの宮園かをり(広瀬すず)に惹かれていきます。
かをりとの出会いをきっかけに、ピアノと母との思い出とに向き合っていく公生だったが、かをりもまた、ある秘密を抱えていました。
公生の幼なじみの椿に石井杏奈、かをりが恋する渡に中川大志が扮しました。
監督は「僕の初恋をキミに捧ぐ」「潔く柔く きよくやわく」の新城毅彦。
広瀬すずの天真爛漫なキャラクターを最大限に発揮した作品です。
彼女の抱えている問題というのは、身体的な問題でした。
ストーリー的には『君の膵臓をたべたい』と似ている部分があります。
どちらも青春を舞台にしていていますが、むしろ中高年に観てほしい映画です。
必ずやってくる死。
それは避けられないことです。
だからそれまでどう生きるかが大切です。
そのことを教えてくれる映画です。
ぜひ、僕のような定年前後の人に観てほしい映画です。
またクラシックの名曲がふんだんに使われているのが魅力です。
ラフマニノフ 13の前奏曲と愛の悲しみと愛の喜び
セルゲイ・ラフマニノフ – Sergey Rachmaninov (1873-1943)
13の前奏曲 Op. 32
13 Preludes, Op. 32
1.(01:19) No. 1 in C Major: Allegro vivace
2.(04:10) No. 2 in B-Flat Minor: Allegretto
3.(03:02) No. 3 in E Major: Allegro vivace
4.(05:56) No. 4 in E Minor: Allegro con brio
5.(03:23) No. 5 in G Major: Moderato
6.(01:30) No. 6 in F Minor: Allegro appassionato
7.(02:56) No. 7 in F Major: Moderato
8.(01:46) No. 8 in A Minor: Vivo
9.(03:01) No. 9 in A Major: Allegro moderato
10.(07:27) No. 10 in B Minor: Lento
11.(02:10) No. 11 in B Major: Allegretto
12.(02:20) No. 12 in G-Sharp Minor: Allegro
13.(07:09) No. 13 in D-Flat Major: Grave – Allegro
total(46:09)
14.(05:11)クライスラー – 愛の悲しみ (編曲:S. ラフマニノフ)
Kreisler – Liebesleid
15.(06:57)クライスラー – 愛の喜び(編曲:S. ラフマニノフ)
Kreisler – Liebesfreud
イディル・ビレット – Idil Biret (ピアノ)
録音: October 1989 and October 1990, Tonstudio van Geest, Heidelberg, Germany
Rachmaninov: Preludes, Vol. 2 イディル・ビレット
イディル・ビレットは、1941年トルコ生まれの女性ピアニスト。
バッハから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、2018年には過去の大量の音源のボックス化が行われていると同時にドビュッシーの練習曲全曲を75歳でリリースするなど、現在78歳ですが生涯現役を続けています。
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