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富田心 ORIGINS オリジンズ

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こんにちは、
ともやんです。

ヴァイオリニストの諏訪内晶子さんが今年2月で50歳になりました。
J・S・バッハの大曲無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ全曲の録音を出すなどまさに円熟の時を迎えられています。

彼女が1990年にチャイコフスキー国際コンクールで出場者最年少の18歳で優勝した時は日本国内でも大騒ぎで、僕もその時の衝撃はいまだに忘れられません。

だからその印象が強かったのですが、2年ほどまでに実演に接し、素敵な大人の女性になられたんだなと感慨深いものがありました。

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富田心 日経ホール

さて、富田心さんという2002年生まれのヴァイオリニストの録音を聴きました。

彼女は、まだ国際的なコンクールでの上位入賞はないようですが、2020年にはBBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーの弦楽器部門で日本人初の優勝を飾っています。

岡山生まれで、生後6ヶ月でイギリスに家族で渡り、4歳でヴァイオリンを始めたそうです。
10歳時にユーディー・メニューイン音楽学校に入学しそこで研鑽を積み、現在はソリスト、室内楽奏者として活躍中とか。

第519回日経ミューズサロン
富田心 東京デビュー・ヴァイオリン・リサイタル


今年2月4日には大手町の日経ホールで東京デビューリサイタルを行っています。

録音を聴いてまず感じたのがその音の美しさ。
最初のエネスクの出だしの美音にまず心を捕まれてしまいました。

選曲もあるのでしょうが、パッションのある作品よりも繊細な作品にその美しさが映えます。
だからラヴェルのソナタなどにその特質が表れているように思います。
その音も研ぎ澄まされた鋭さではなく、常に優しさを伴っていて、聴いていて心地良いものでずっと聴いていたい演奏なのです。

これからの活躍を注目していきたいヴァイオリニストの一人です。

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富田心 ORIGINS オリジンズ

ジョルジェ・エネスク – George Enescu (1881-1955)
1.(04:01) 幼き頃の印象 Op. 28 – 第1曲 辻音楽師
Impressions d’enfance, Op. 28: No. 1. Menetrier

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フランシス・プーランク – Francis PouMlenc (1899-1963)
ヴァイオリン・ソナタ FP 119
Violin Sonata, FP 119

2.(06:41) I. Allegro con fuoco
3.(06:21) II. Intermezzo: Tres lent et calme
4.(06:00) III. Presto tragico
total(19:02)

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リリー・ブーランジェ – Lili Boulanger (1893-1918)
5.(03:16) ヴァイオリンとピアノのための2つの小品 – 第1曲 夜想曲
2 Pieces for Violin and Piano: No. 1. Nocturne

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イェネー・フバイ – Jeno Hubay (1858-1937)
6.(10:33) カルメンによる華麗な幻想曲 Op. 3, No. 3
Carmen, fantasie brillante, Op. 3, No. 3

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モーリス・ラヴェル – Maurice Ravel (1875-1937)
ヴァイオリン・ソナタ ト長調
Violin Sonata in G Major

7.(08:10) I. Allegretto
8.(05:23) II. Blues: Moderato
9.(03:55) III. Perpetuum mobile: Allegretto
total(17:28)

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クロード・ドビュッシー – Claude Debussy (1862-1918)
10.(02:22) 美しき夕暮れ(J. ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノ編)
Beau soir (arr. J. Heifetz for violin and piano)
編曲 : ヤッシャ・ハイフェッツ – Jascha Heifetz

富田心 – Coco Tomita (ヴァイオリン)
サイモン・キャラハン – Simon Callaghan (ピアノ)
録音: 23-25 August 2021, Menuhin Hall, Stoke d’Abernon, England, United Kingdom

富田心 ORIGINS オリジンズ

「ORIDGINS」と名付けられたこのアルバムには、幼い頃からヴァイオリンを奏でていた彼女が特別の思い入れを持つ曲が集められています。

冒頭に置かれたのは1940年に作曲されたエネスクの「幼き頃の印象」から「辻音楽師」。民俗音楽風の要素を持つ即興的なメロディーが印象的な作品は、アルバムの幕開けにふさわしいものです。

スペインの詩人フェデリコ・ガルシーア・ロルカを偲んで書かれたプーランクのソナタや、戦争の辛い経験が反映されたリリー・ブーランジェの「夜想曲」が続き、富田と同じく音楽一家に生まれたフバイの作品が演奏されます。

そしてジャズを思わせるラヴェルのソナタ、最後は若きドビュッシーの名作「美しき夕暮れ」で幕を閉じるという考え抜かれた選曲が現在の彼女の心情を語り尽くします。



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