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ギーゼキング 命日に聴く ドビュッシー

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こんにちは、
ともやんです。

ヴァルター・ギーゼキングは、1956年10月26日にロンドンのEMIで録音中急に腹痛を訴え、病院に運ばれましたが、処置の甲斐なく亡くなりました。
11月5日に61歳の誕生日を迎える直前の急逝。

ドイツ人の両親のもと1895年11月5日フランスのリヨン生まれ。父親が昆虫学者だったこともあり、蝶の研究家としても知られているかとか。
そんなことで知的で教養に溢れた環境で幼少期を過ごしたそうです。

今日はギーゼキングの命日にちなんで、彼の録音から得意とするドビュッシーを聴きました。

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ギーゼキング 新即物主義

ギーゼキングは、4歳からピアノに親しんできましたが、正規にピアノを学んだのは16才からでした。彼が16歳だった1911年に家族で母親の故郷であるハノーファーに移住し、彼は地元の音楽院に入りました。ここで出会ったのがカール・ライマー教授。
ライマーは、暗譜の練習、腕と手指の柔軟性、楽譜にあくまで忠実な演奏に主眼をおくものでした。

そんなギーゼキングは、新即物主義と呼ばれてたそうです。

ギーゼキングが得意としてドビュッシーの演奏は、戦前はコルトーの右に出る人はいませんでした。
コルトーは、ドビュッシーが『前奏曲』全2巻24曲の各曲の終わりに、さっと添えた「標題」を基に、それぞれをショート・ストーリーにしてしまいました。
コルトーはそれを演奏でやったばかりでなく、文章にしても後世に残したのです。

そのためコルトーの演奏や録音を聴いた人は、コルトーの書いたストーリーが頭に残ってしまうのでした。

そんな文学性を打破してくれたのが、ギーゼキングでした。
ギーゼキングは、あくまで「楽譜に忠実な演奏」により、ドビュッシーの持つ雰囲気や詩情を音だけで自然に表現したのです。

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ギーゼキング 命日に聴くドビュッシー

ヴァルター・ギーゼキングは、その名前だけはかなり前から知っていました。
また1950年代には、バックハウス、ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、シュナーベルと並んで五大ピアニストと呼ばれるほどの巨匠だったことも知っています。

しかし、上記の名前の並んだピアニスト同様、昔の人というイメージもあり積極的に聴くことはありませんでした。また彼が得意としてドビュッシー、ラヴェルのピアノ曲も同様にあまり聴いてきませんでした。

そんな中で命日ということで聴いてみたのです。
これがなかなかというか、特に好きではないドビュッシーも自然に聴くことが出来ました。自然にという表現は変ですが、途中に止めることなくCD2枚分2時間以上、ずっと聴いていられたのです。
それはなぜか?
ドビュッシーはあまり聴かないと言っても耳慣れた曲もあります。
そんな曲はいままで聴いた感じと違うのです。

あっ、なんか楽譜通りだな。でもその煌めきと瑞々しい響きは素敵だなと強く思ったのです。
ギーゼキングをもっと聴きたい!と思わずにはいられませんでした。

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ヴァルター・ギーゼキング ザ・ファースト・コロムビア・レコーディングス

クロード・ドビュッシー – Claude Debussy (1862-1918)
前奏曲集 第1巻
Preludes, Book 1

ヴァルター・ギーゼキング – Walter Gieseking (ピアノ)
録音: 10-11 August 1938
total(33:10)

—————–

前奏曲集 第2巻
Preludes, Book 2

ヴァルター・ギーゼキング – Walter Gieseking (ピアノ)
録音: 21 February 1939
total(32:19)

ヴァルター・ギーゼキング~ザ・ファースト・コロムビア・レコーディングス

フランス、リヨン出身のドイツ人ピアニスト、ヴァルター・ギーゼキング(1895-1956)。バッハやベートーヴェンといった古典からシェーンベルクなどの20世紀の作曲家の作品まで幅広いレパートリーを誇ったピアニストですが、特にドビュッシーの最高の解釈者として今なお評価されています。

良質な復刻でピアノ・ファンから信頼を寄せられている「APR」から登場する今回の2枚組のセットは、1931年から1948年までに録音されたコロムビア録音です。

ギーゼキングのドビュッシーと言えば1950年代初頭に収録された彼の後期の録音が一般的ですが、実は1930年代から収録された初期のコロムビア録音の方が、多くの評論家が評価しています。

ドビュッシーと同じ時代を生き、学生時代に師であるカール・ライマーから当時現代音楽であったドビュッシー作品の教えを受けたギーゼキング。40代になった充実した時期に行われたコロムビア録音を新たなリマスタリングでお楽しみください。



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