メルマガ登録

毛利文香 サン=ジョルジュ ヴァイオリン協奏曲集

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

自分がヴァイオリンを始めたことで、ヴァイオリニストへのアンテナが敏感になったのか、最近新しいヴァイオリニストの情報が入るようになってきました。

しかもそのほとんどが女性奏者です。活躍するヴァイオリニストに女性が多いからか、それとも僕のアンテナが女性に反応しやすいのか、多分両方だと思うのですが、こんなに日本を問わず海外で活躍する女性奏者が多いのか、と嬉しくなってきます。

その一方、そのほとんどの奏者が海外、特にヨーロッパを中心といて地域を拠点としていることに日本の文化的な遅れも感じるのです。

スポンサーリンク

サン=ジョルジュ 黒い肌を持つモーツァルト

さて、これまた初めて聴く名前。
ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ – Joseph Bologne, Chevalier de Saint-Georges。以下、短くサン=ジョルジュと記します。

1745年生まれで1799年没。ハイドンより13歳年下、モーツァルトより11歳年上、ベートーヴェンより25歳年上。カリブ海に浮かぶグアドループ島の出身。現在もですがフランス領でフランスで活躍したようです。CDジャケットの絵を見ても分かりますが、アフリカ系の母親の血を引き黒い肌を持つ人でした。

『黒いモーツァルト』『黒い肌を持つモーツァルト』との異名を取るほど優れたヴァイオリニストで作曲家。しかも剣の腕前も凄かったと言うことで、そんな才能をどのような環境で学び伸ばし発揮できたのか、調べてみたくなりました。

ただウィキペディアでは、グアドループ島でプランテーションを営む地主の父を奴隷の女性の間に生まれ、8歳からフランスで父の下で育てられ、そこでヴァイオリンや作曲を学んだそうです。

こんな出生のサン=ジョルジュが、どんな人生を送ったのか興味深いところですが、やはり映画化されていますね。『シュヴァリエ』というタイトルで、2022年にアメリカで製作された映画で現在はディズニープラスで視聴可能のようです。

スポンサーリンク

毛利文香 ヴァイオリニスト

サン=ジョルジュのヴァイオリン協奏曲は、モーツァルトやハイドンを想起させる優雅にして堅実な作品でもあり、名前を伏せて聴かされると「これ誰?モーツァルトぽいけど、ハイドン?いや、ちょっと違うな、でもこんな素敵な作品は誰が書いたんだろう?」と感じると思います。

そして澄み切った清流のような響きを聴かせてくれているのが、ヴァイオリニスト毛利文香さん。

東京春祭2023のプロフィールを以下に引用します。

2012年に第8回ソウル国際音楽コンクールにて、日本人として初めて、最年少で優勝。2015年に第54回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールにて第2位およびエリザベート王妃国際音楽コンクールにて第6位入賞。2019年にモントリオール国際音楽コンクールにて第3位入賞。

ヴァイオリンを田尻かをり、水野佐知香、原田幸一郎の各氏に師事。桐朋学園大学音楽学部ソリストディプロマコース、及び洗足学園音楽大学アンサンブルアカデミー修了。慶應義塾大学文学部卒業。クロンベルクアカデミーを経て、現在ケルン音楽大学にてミハエラ・マーティン氏に師事している。
経歴から多分神奈川県のご出身かと。

またアルバムでは次のコメントを寄せられています。

シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ。私はレコーディングのお話をいただいて、初めてこの作曲家の存在を知りました。いざ楽譜を開いてみると、モーツァルトにも影響を与えたであろうシンプルな旋律の美しさや、優秀な騎士でもあった彼の華麗な剣さばきを想像させるような超絶技巧がたくさん散りばめられていて、とても魅力的な新しい世界に出会うことができたのです。

今回のカデンツァは私が作りました。作品の中から自分のお気に入りのテーマやモチーフなどを探し出し、それを発展させてカデンツァを作ることは、時間のかかる大変な作業ではありましたが、この素晴らしい作曲家についてより深く考えることができる貴重な経験でした。

私のサン=ジョルジュ作品の演奏を聴いてくださる皆様にも、この新しい発見を是非楽しんでいただけましたらとても嬉しく思います。毛利文香

ぜひ、聴いてみてください。

スポンサーリンク

毛利文香 サン=ジョルジュ ヴァイオリン協奏曲集

ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ – Joseph Bologne, Chevalier de Saint-Georges (1745-1799)
ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Op. 2, No. 1
Violin Concerto in G Major, Op. 2, No. 1

1.(09:45) I. Allegro
2.(06:33) II. Largo
3.(03:52) III. Rondeau
total(20:10)

———————–

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 2, No. 2
Violin Concerto in D Major, Op. 2, No. 2

4.(09:50) I. Allegro
5.(04:22) II. Adagio
6.(04:15) III. Rondeau
total(18:27)

———————–

ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op. 7, No. 1
Violin Concerto in A Major, Op. 7, No. 1

7.(05:51) I. Allegro moderato
8.(05:18) II. Adagio
9.(05:47) III. Allegro moderato
total(16:56)

———————–

ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Op. 7, No. 2
Violin Concerto in B-Flat Major, Op. 7, No. 2
10.(09:19) I. Allegro moderato
11.(07:33) II. Andante moderato
12.(04:02) III. Rondeau
total(20:54)

毛利文香 – Fumika Mohri (ヴァイオリン)
チェコ室内管弦楽団パルドビツェ – Czech Chamber Philharmonic Orchestra, Pardubice
ミヒャエル・ハラース – Michael Halasz (指揮)
録音: 21 March 2022(Op.2-1,2) 22 March 2022(Op.7-1) 23 March 2022(Op.7-2), The House of Music, Pardubice, Czech Republic

サン=ジョルジュ: ヴァイオリン協奏曲集 第3集 毛利文香

カリブ海のフランス領、グアドループ島出身のサン=ジョルジュ。アフリカ系の母親の血を引いたため褐色の肌を持った彼は、アスリートで剣の達人であるとともに、優れたヴァイオリニスト&作曲家として18世紀後半のフランスで活躍、「黒い肌を持つモーツァルト」の異名をとりました。

彼のヴァイオリン協奏曲は14作が確認されており、その多くは2曲づつペアで出版されています。このアルバムにもそうした2組、4曲の協奏曲が収録されており、どの曲も技巧的なヴァイオリン独奏パートを中心として、モーツァルトを思わせる魅力的で多彩な楽想が展開します。

今作で独奏ヴァイオリンを演奏するのは、日独で活躍の場を急速に広げている毛利文香。彼女自身によるカデンツァも聴きどころです。



スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました