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リッカルド・シャイー ルチアーノ・ベリオ 作品選集

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こんにちは、
ともやんです。

2022年2月20日に69歳の誕生日を迎えたイタリア・ミラノ出身の名指揮者リッカルド・シャイーが、イタリアの前衛作曲家ルチアーノ・ベリオの作品を指揮した録音を聴きました。

現代音楽しかも前衛的な作品となるといままで敬遠していたのですが、シャイーの誕生日だからという大した根拠もなく聴いてみたら、これがなかなか面白いのです。

やはり食わず嫌いはいけませんね。

まず体験してみるというのは生きていく上で大切なことだと思います。

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リッカルド・シャイーについて

リッカルド・シャイーは、1953年2月20日生まれということで、僕と同世代ということもあり注目していた指揮者でした。

かと言って、あまり聴いて来なかったのは、幅広いレパートリーで器用な人だなという印象があり、むしろシャイーでなければいけないということがなかったので、特に食指が動かなかったというのが本音です。

父親が作曲家で学者のルチアーノ・シャイー。幼い頃から作曲を父親から、指揮をフェラーラから学び、10代半ばから指揮者としての活動を始めています。

20代半ばからシカゴ・リリック・オペラ、ミラノ・スカラ座、ロンドンのロイヤル・オペラにデビューし成功を収め、ボローニャ市立歌劇場の音楽監督、ベルリン放送響の首席指揮者を経て、1988年から2004年まで名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席指揮者を歴任、2005年から2016年にはブロムシュテットの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の第19代カペルマイスターとライプツィヒ歌劇場の音楽総監督を兼任しました。

歌劇場とコンサート・ホールの両方で活躍する来年には70歳を迎えるまさに巨匠と言える指揮者です。

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ルチアーノ・ベリオについて

ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)について、今回シャイーの演奏を聴いて、初めて名前を知った作曲家です。

以下、タワーレコードのオンラインショップに簡単のプロフィールが出ているので、引用いたします。

1925年10月25日、イタリアのオネリア生まれの作曲家、指揮者。第二次大戦後のイタリア前衛音楽界の旗手の一人。米国留学中ダラピッコラにも学ぶ。53年ミラノのRAIの電子スタジオの建設にマデルナとともに参加、そこを拠点に活動。最近は仏IRCAMを中心に活動していた。50年代以降、「人声」を素材として好んで取り上げ、その音楽は美しい響きにあふれていた。20世紀を代表する作曲家であったが、2003年5月27日、ローマにて没。

さて、収録されているベリオの『シンフォニア』コラージュ手法の代名詞ともいえる作品だそうです。

コラージュ手法?

複数の素材を貼り付け新しいイメージを作成する表現技法だそうです。

コラージュとはフランス語で「糊付け」を意味し、異なる素材を組み合わせることで、素材本来のイメージから離れた新しいイメージを作り出す技法とか。

実際、『シンフォニア』を聴いているとマーラーの交響曲第2番”復活”のメロディーが聴こえてきます。

シャイーは、そんな複雑な構造を持つ作品をシャープに緻密の聴かせてくれ、非常に楽しめました。

緻密というのは、その糊付けされた様々なメロディーやニュアンスをくっきり明瞭に聴かせてくれるので、なんか新しい発見という悦びを感じさてくれる作品であり演奏なのです。

ぜひ、現在の前衛音楽と敬遠せず聴いて欲しいと思います。

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リッカルド・シャイー ルチアーノ・ベリオ 作品選集

ルチアーノ・ベリオ – Luciano Berio (1925-2003)
フォルマツィオーニ
1.(18:08) Formazioni

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 – Royal Concertgebouw Orchestra
リッカルド・シャイー – Riccardo Chailly (指揮)
録音: October 1988, Concertgebouw, Grote Zaal, Amsterdam, Netherlands

————————–

フォーク・ソング
Folk Songs
作詞 : 伝承 – Traditional

2.(03:01) No. 1. Black is the Colour
3.(01:43) No. 2. I Wonder as I Wander
4.(02:34) No. 3. Loosin Yelav
5.(01:17) No. 4. Rossignolet du bois
6.(01:38) No. 5. A la femminisca
7.(01:02) No. 6. La donna ideale
8.(01:20) No. 7. Ballo
9.(02:16) No. 8. Motettu de tristura
10.(00:55) No. 9. Malurous qu’o uno fenno
11.(02:50) No. 10. Lo fiolaire
12.(02:10) No. 11. Azerbaijan love song
total(20:46)

ヤルド・ファン・ネス – Jard van Nes (メゾ・ソプラノ)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 – Royal Concertgebouw Orchestra
リッカルド・シャイー – Riccardo Chailly (指揮)
録音: March 1989, Concertgebouw, Grote Zaal, Amsterdam, Netherlands

————————–

シンフォニア
Sinfonia
作詞 : クロード・レヴィ=ストロース – C. Levi-Strauss
作詞 : サミュエル・ベケット – Samuel Beckett
作詞 : ルチアーノ・ベリオ – Luciano Berio

13.(06:02) I. ?
14.(04:25) II. O King
15.(11:19) III. In ruhig fliessender Bewegung
16.(03:14) IV. ?
17.(06:14) V. ?
total(31:14)

エレクトリック・フェニックス – Electric Phoenix
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 – Royal Concertgebouw Orchestra
リッカルド・シャイー – Riccardo Chailly (指揮)
録音: May 1989, Concertgebouw, Grote Zaal, Amsterdam, Netherlands

ベリオ:フォルマツィオーニ/フォーク・ソングズ/シンフォニア(ネス/エレクトリック・フェニックス/ロイヤル・コンセルトヘボウ管/シャイー)

コラージュ手法の代名詞的な作品としてベリオの『シンフォニア』は、あまりに有名である。今ではリゲティの『アトモスフェール』などとともに、現代の古典として”名曲”の殿堂に入ったといっても過言ではないと思う。
シャイ―はそれを身をもって証明してみせるような名演をものにした。
ONTOMO MOOK「クラシック名盤大全 交響曲篇」より



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