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バルシャイ&西ドイツ放送響 入魂のショスタコーヴィチ交響曲第8番

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こんにちは。

 

ともやんです。

 

僕が敬愛する音楽評論家故宇野功芳氏の著書に「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」というものがあります。

この著書の中で、宇野氏は、ショスタコーヴィチについての記述に何か強い思入れがあるように感じます。

 

実際、「少なくとも僕は交響曲作家としてマーラーよりもショスタコーヴィチの方を高く評価する」と書いています。

また「ショスタコーヴィチの場合は、もっと救いようのない厭世感や暗さに支配されているような気がする。」と書いています。

 

ショスタコーヴィチの曲は暗いです。
僕はそれで気が重くてそれこそ何十年も避けてきました。

しかし、最近ルドルフ・バルシャイ指揮西ドイツ放送交響楽団によるショスタコーヴィチの交響曲全集を入手

>>> https://amzn.to/31pcq8Z

 

毎日コツコツ聴いているとなんか、ハマってきました。

 




ショスタコーヴィチ交響曲第8番の本音

 

さて、ショスタコーヴィチ交響曲第8番。

第7番と同様、第二次世界大戦下で書かれた曲です。

 

第7番は、ドイツ軍の包囲を受け、苦しむレニングラード市に捧げられた応援曲で、最大のスケールと圧倒的な力強さをもつ曲です。

第8番は、戦況に多少の光が見えてきた1943年の作ですが、全体的に暗く重い曲想に支配されています。特に巨大は第1楽章にその傾向があります。

 

ショスタコーヴィチの場合、ソ連当局の顔色を伺いながら曲を作らなければならないという苦悩がありました。この曲もは発表当時は、激しい論議を巻き起こしました。

 

ただ本人は、「この曲には多くの悲劇的な葛藤があるとは言え、全体としては人生肯定の作品。」を言い訳しています。

もっとも戦後のそしてスターリンが死んだあとの’56年には、「この曲は恐ろしい戦争の悲劇を反映し、人民の苦しみを表現した。」と訂正しています。

 

こっちが本音に近いでしょう。

 



バルシャイの名盤 ショスタコーヴィチ交響曲全集より

 

ルドルフ・バルシャイ(1924-2010)は、ショスタコーヴィチの傾倒し私淑もした人で、弦楽四重奏曲のいくつかを室内交響曲にアレンジした作曲家で指揮者です。

 

その強い思いが高じ私財を投じて、ショスタコーヴィチの交響曲全集を録音しました。
しかもオケが当時ベルティーニのもと世界的な実力として認められていた西ドイツ放送交響楽団(旧称ケルン放送交響楽団)。

 

そんな演奏が悪いはずがありません。

 

バルシャイ自身、第8番が、最高傑作と言っているほど思い入れのある曲です。

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全集も手頃な価格なので、ぜひ手元に置いて聴いてください。

 

そして気に入った曲があれば、他の演奏家、ムラヴィンスキー、プレヴィン、ラトルなど自分の好きな指揮者の演奏を聴いてみることをおすすめします。

 

ドミートリー・ショスタコーヴィチ – Dmitry Shostakovich (1906-1975)
交響曲第8番 ハ短調 Op. 65
Symphony No. 8 in C Minor, Op. 65

1.(27:22) I. Adagio – Allegro non troppo
2.(06:41) II. Allegretto
3.(06:42) III. Allegro non troppo
4.(10:05) IV. Largo
5.(13:34) V. Allegretto
total(64:24)

西ドイツ放送交響楽団 – West German Radio Symphony Orchestra
ルドルフ・バルシャイ – Rudolph Barshai (指揮)
録音: 14 March 1994 / 16 October 1995, Philharmonie, Koln, Germany

 

【CD】 Shostakovich: Complete Symphonies ルドルフ・バルシャイ 、 West German Radio Symphony Orchestra

 

バルシャイが私財を提供して完成させた“思い入れに満ちた”傑作ボックス!
20世紀ソヴィエトを代表する大作曲家、ショスタコーヴィチの交響曲全集が、グッド・プライスでリリース以来の大ロング・ヒット継続中!
バルシャイ(1924年8月28日~;ロシア出身でスイス在住)といえば、ショスタコーヴィチに師事した経歴を持ち、交響曲第14番の初演指揮者であり、弦楽四重奏曲第8番を「室内交響曲」として編曲したりしており、非常に関係の深い音楽家。当初はヴィオラ奏者として名声を確立しましたが、1976年にイスラエルへ亡命し、その後は数々のオーケストラの指揮者、音楽監督を歴任しました。1991年、ドイツの若手演奏家とモスクワ・フィルのメンバーで構成された臨時オーケストラを指揮。1993年4月、亡命以来久々にロシアに帰郷して、ロシア・ナショナルSOとベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」、モスクワ放送SOとマーラーの交響曲第9番を演奏したことは有名。1966年、初来日~以来、来日多数。
ここでは、バルシャイ自らの充実した音楽活動期にあたる90年代以降、着実に録音を残してきた交響曲全集を収録しています。オーケストラは、ケルン放送SO[WDR交響楽団]。ベルティーニとの関係が深かった時期の“スーパー・オーケストラ”なだけに全曲を通じて、機能性豊かで表現の幅、巧みなニュアンス、音響の厚みとデリケートな音楽表現が秀逸に実感されます。バルシャイが私財を投資して完成させたCDボックスという、思い入れに溢れた全11枚組にて、熟聴すべきアルバムと言えるでしょう。
タワーレコード

 



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