こんにちは、
ともやんです。
現在、中堅の指揮者としてもっとも重要なポストに付いているのが、ラトヴィア出身のアンドリス・ネルソンスでしょう。
今年43歳になりますが、この年齢にしては経歴が凄い。
2014年から名門ボストン交響楽団の音楽監督で2022年まで務めることになっています。
また2017年からこれも超名門のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のカペルマイスターを務めている。
そして2020年にはウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの指揮を務めたのでした。
しかも客演しているオーケストラも凄い。
挙げてみると、
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
バイエルン放送交響楽団
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
フランス国立管弦楽団
ピッツバーグ交響楽団
ケルンWDR交響楽団
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
フィルハーモニア管弦楽団
ウィーン交響楽団
シュターツカペレ・ドレスデン
ロンドン交響楽団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
などと一流どころがずらっと並んでいる。
ベルリンフィルの定期演奏会を初めて振ったのが、2010年10月というからまだ31歳の時。
ネルソンス ショスタコーヴィチ・ツィクルス
2015年4月から始まったネルソンス&ボストン響によるショスタコーヴィチ・ツィクルスは、最新盤の第5弾が出て、交響曲全15曲中11曲が出来ました。
僕がネルソンスを初めて聴いたのがグリモーとの共演したブラームスのピアノ協奏曲で、この時は、グリモーのピアノもさることながら、このバックのオケ、すげぇーって感じてネルソンスに注目するようになりました。
そして次に聴いたのが、ボストン響とのブラームスの交響曲全集。ここでも奇をてらわないオーソドックスなアプローチに好漢を持ちました。
しかし、その後聴いたゲヴァントハウス管とのブルックナー交響曲第4番とウィーンフィルとのベートーヴェン交響曲全集からは、いまひとつ不完全燃焼というか、なんかやり切った感が感じませんでした。
だから僕の中では、ネルソンスに対していまひとつ聴きたいと思う指揮者ではなくなりました。
そんな中でのボストン響とのショスタコーヴィチ・ツィクルス。
とりあえず知っている曲から聴いてみようかと第5番から聴いてみた。
おお、なかなかではないか!
ライブ録音ということで演奏が終わっての観客の喝采も収録されていて、その興奮の度合いも分かるような気がします。
個人的には、大曲第5番より、軽妙な第9番の方が楽しく聴けました。
もしかしてこの人、肩の力を抜いて指揮できる曲の方があっているのかもしれない。
ということで、ネルソンス&ボストン響のショスタコーヴィチ・ツィクルスは面白いです。
ネルソンス ショスタコーヴィチ 交響曲第5番&第9番
ドミートリー・ショスタコーヴィチ – Dmitry Shostakovich (1906-1975)
交響曲第9番 変ホ長調 Op. 70
Symphony No. 9 in E-Flat Major, Op. 70
1.(05:23) I. Allegro
2.(08:08) II. Moderato
3.(02:53) III. Presto
4.(03:34) IV. Largo
5.(06:43) V. Allegretto
total(26:41)
ボストン交響楽団 – Boston Symphony Orchestra
アンドリス・ネルソンス – Andris Nelsons (指揮)
録音: October 2015, Live recording, Symphony Hall, Boston, United States
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交響曲第5番 ニ短調 Op. 47
Symphony No. 5 in D Minor, Op. 47
6.(16:35) I. Moderato
7.(05:36) II. Allegretto
8.(15:25) III. Largo
9.(12:26) IV. Allegro non troppo
total(50:02)
ボストン交響楽団 – Boston Symphony Orchestra
アンドリス・ネルソンス – Andris Nelsons (指揮)
録音: November 2015, Live recording, Symphony Hall, Boston, United States
ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番、第8番、第9番、劇付随音楽《ハムレット》 アンドリス・ネルソンス 、 ボストン交響楽団
ネルソンスのショスタコ・チクルス第2弾!
名門ボストン響に新時代が到来! ラトヴィア出身の俊英、ネルソンスと彼が音楽監督を務めるボストン交響楽団のショスタコーヴィチ・シリーズ第2弾!DGとボストン交響楽団はショスタコーヴィチの交響曲第5番~第10番に管弦楽作品を加えた5枚のアルバムの契約を発表しました。
全米ビッグ5の一角である名門ボストン響はクーセヴィツキーやミュンシュが育て、小澤征爾が1973年~2002年黄金期を築いた人気のオーケストラ。若く才能溢れる音楽監督を迎え新たな時代を築きます。
ユニバーサル・ミュージック
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