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チェリビダッケ ハイドン第102番 チャイコフスキー悲愴

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こんにちは、
ともやんです。

1959年の録音ということなので、チェリビダッケがベルリンフィルを去って5年目のことです。

1992年3月31日と4月1日、チェリビダッケはベルリンフィルを38年ぶりに指揮しました。
それは当時の音楽監督クラウディオ・アバドの尽力により、当時のドイツ連邦大統領ヴァイツェッカーの招きによるものでした。

なんでチェリビダッケは、38年間もベルリンフィルを演奏できなかったのでしょうか

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フルトヴェングラー没後のチェリビダッケとカラヤン

では、チェリビダッケが、38年間もベルリンフィルを指揮できなかったのはなぜなのか?

フルトヴェングラーが肺炎で亡くなったのが、1954年11月30日のこと。
11月21日と22日のベルリンフィルの定期演奏会でカラヤンが指揮台に立ちました。
こえで戦後ようやく4回目で通算でも10回ほど。

カラヤンの3日後、11月25日と26日にチェリビダッケによるブラームスのドイツレクイエムが演奏されました。しかし、このリハーサルの時にチェリビダッケとベルリンフィルのメンバーで修復出来ないほどの亀裂が入ったと言われています。

団員たちは、数字前のカラヤンと比較して、カラヤンはもっと効率の良く練習したと言い、それに対してチェリビダッケが激怒したのです。

しかしそんなことがあってもコンサートは続けられ27日、28日、29日はラヴェルとバルトークが演奏されました。しかも28日にチェリビダッケは、終戦直後からのベルリンフィル再建の功労者として功労十字大勲章を授与されたのです。

チェリビダッケとオケ団員との確執に関係なく、聴衆と評論家には大好評のコンサートだったそうです。

そんな翌日フルトヴェングラーの訃報が届きました。

その後、いくつかの条件が重なり、ベルリンフィルの後任がカラヤンに決まったのですが、この件については明日、改めて記したいと思います。

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チェリビダッケ ハイドン交響曲第102番

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第102番 変ロ長調 Hob.I:102
Symphony No. 102 in B-Flat Major, Hob.I:102

1.(09:06) I. Largo – Vivace
2.(06:27) II. Adagio
3.(06:32) III. Menuet – Trio: Allegro
4.(04:02) IV. Finale: Presto
total(26:07)

シュトゥットガルト放送交響楽団 – Stuttgart Radio Symphony Orchestra
セルジュ・チェリビダッケ – Sergiu Celibidache (指揮)
録音: 17 September 1959, Villa Berg, Stuttgart, Germany

20世紀後半の指揮者の中で、チェリビダッケは間違いなく最も偉大かつ強烈な個性を持つ人物の一人でした。とことんまで作品の解釈を練り上げ、納得のゆく音が出せるまでリハーサルに時間をかけた演奏は、極めて完成度の高いものでありながら、同時にライヴ特有の燃焼度も備えていました。

現象学から影響を受けた独自の理により、録音では自身の音楽は伝えられないと主張し続けたチェリビダッケですが、放送録音には同意しており、そのおかげで彼の演奏に触れて強い感銘を受けた音楽ファンや音楽家が世界に多くいます。このCDもそうした放送用録音の一つで、放送スタジオでのライヴ収録です。

チェリビダッケ チャイコフスキー交響曲第6番 悲愴

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」 Op. 74
Symphony No. 6 in B Minor, Op. 74, “Pathetique”

5.(21:18) I. Adagio – Allegro non troppo
6.(08:19) II. Allegro con gracia
7.(09:15) III. Allegro molto vivace
8.(10:14) IV. Finale: Adagio lamentoso
total(49:06)

シュトゥットガルト放送交響楽団 – Stuttgart Radio Symphony Orchestra
セルジュ・チェリビダッケ – Sergiu Celibidache (指揮)
録音: 17 September 1959, Villa Berg, Stuttgart, Germany

ハイドン 交響曲第102番 チャイコフスキー 交響曲第6番

演奏曲目として選ばれた2曲はチェリビダッケがとりわけ好んでいた曲で、繊細さと透明感を持つハイドン、緩急強弱の振幅を大きくとったドラマティックなチャイコフスキーと、コントラストのあるプログラムになっています。

晩年のミュンヘン・フィルとの演奏のような極端に遅いテンポをとることはありませんが、引き締まった造形の中でも、ハイドンの第1楽章での壮大な序奏や、チャイコフスキーの第2楽章の中間部での不気味なティンパニが刻むリズムにはチェリビダッケらしさがうかがわれます。

またフォルティシモでの爆発するような迫力も壮年期のチェリらしいもの。SWRが保有するマスターテープから最新のリマスターが行われており、モノラルながらたいへん聴きやすい音となっています。



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