山田和樹は、1979年1月26日生まれですので、
つい先日40歳になったばかりです。
昨年の秋、たまたま聴いたCDが、
横浜シンフォニエッタとのモーツァルトの『ジュピター』と
シューベルトの『ザ・グレート』で、
僕は強く惹かれ、今年こそは彼のコンサートに行こうと考えています。
チャンスは1月20日に府中の森芸術劇場で
日本フィルとのコンサートがあったのですが、
知ったのが1週間前で、しかも当日用事があったので断念しました。
山田和樹の魅力は、当たり前のことをきちんとした演奏ということです。
そんなの当然と言われればそうなのですが、
楽譜通りに演奏したらからと言って、
その演奏に感動するかというとそうではないです。
それと一緒に、当たり前のことをきちんとした演奏で、
聴く人に感動を届けるのは一番難しいのではと思います。
あの朝比奈隆さんがそうで、
しっかり弾くことを徹底させて、重厚な演奏を届けてくれました。
ある音楽ファンの方は、CDのレビューで、
山田和樹の演奏は、師匠の小林研一郎よりも朝比奈隆を思わせると
書かれていました。
僕は一理あると思います。
でもコバケンさん譲りとの熱い魂もしっかり届けてくれます。
これからの活躍が本当に楽しみな指揮者です。
山田和樹のラフマニノフ 交響曲第2番 仙台フィルとの名盤
セルゲイ・ラフマニノフ – Sergey Rachmaninov (1873-1943)
交響曲第2番 ホ短調 Op. 27
Symphony No. 2 in E Minor, Op. 27
1.(19:23) I. Largo – Allegro moderato
2.(10:20) II. Allegro molto
3.(15:15) III. Adagio
4.(15:35) IV. Allegro vivace
total(60:33)
仙台フィルハーモニー管弦楽団 – Sendai Philharmonic Orchestra
山田和樹 – Kazuki Yamada (指揮)
録音: 20-21 September 2013, Sendai City Youth Culture Center Concert Hall, Japan
山田和樹と仙台フィルの鮮烈なるロシアン・ロマンティズム
「ミュージックパートナー」として、仙台フィルと新たなミュージック・シーンを創造している山田和樹。その成果はこのロシアン・プログラムにおいて、新たなステップを迎えている事をこのアルバムが証明しています。
ロシア音楽の最大の魅力である旋律と歌謡性を重視するだけでなく、大曲ラフマニノフの交響曲第2番では、その歌を構築する緻密な書法を有機的に再現し、ラフマニノフが書いた音符全てに両者の愛情が注がれ演奏されています。
ライヴならではの熱い音楽は、まさに山田と仙台フィルの鮮烈な一期一会として語り継がれるでしょう。
オクタヴィア・レコード
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