こんにちは、
ともやんです。
最近印象に残っている報道番組での映像で、現在、新型コロナのワクチン接種がもっとも進んでいるイスラエル在住の方のコメントでした。
その方は、テレアビブに20年以上住んでいる日本人の方で、イスラエルでワクチン接種が世界でもっとも早く進んでいる理由の一つとしてイスラエル人の考え方についてコメントしていました。
それは、イスラエルは建国以来常に紛争地域のなかにあり、生死について常に考えているからで、日本人は平和ボケしているのでは、というものでした。
このコメントについてなるほどと思う点と反発する部分があります。
それは、現在ワクチンの接種に関して、積極的に受けたいという方たちより、様子を見てから受けたいという方たちの方が多いからです。
僕は、積極的に受けたいと思っています。なぜなら、生きる可能性の高い方に賭けたいからです。日々の生活でも生きる可能性の高い方を選択するようにしています。
ただ、日本人のことを平和ボケと表現することには反発しました。
なぜなら、戦争は絶対に反対だし、起こしてはならないことだからです。
そんな戦争に対して強烈なに憎しみを込めて、それを昇華させ三善晃が作曲した戦死者のための鎮魂曲「レクィエム」が強烈に魂を揺さぶられます。
三善晃 レクイエム
日本を代表する作曲家三善晃(1933-2013)が、1971年に作曲した「レクィエム」が凄いです。
第二次世界大戦で犠牲となった死者に関する詩や特攻隊の遺書をテキストに曲付けしたものです。
1972年3月15日に東京文化会館での初演の録音が残っています。
指揮は岩城宏之、オケはNHK交響楽団。
「・・・・ああ、あなたでしたね。あなたも死んだのでしたね。・・・・どのようにして死ななければならなかったのか。語って下さい」(詩:石垣りん)
CDは、岩城宏之&NHK交響楽団のライブありますが、現在は入手が難しいかもしれません。このCDには、三善晃の1979年の作品「混声合唱と管弦楽のための「詩篇」」も収録されており、小林研一郎と東京都交響楽団の熱演が聴かれます。
詩編(小林研一郎&東京都交響楽団)、レクィエム(岩城宏之&NHK交響楽団)~NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ
若き日の小林研一郎と東フィルが魂を込めた熱演「詩篇」、69年にN響の正指揮者となった岩城宏之が、打楽器奏者としての経験を存分に発揮した「レクィエム」、いずれも東京文化会館における初演の貴重な録音です。CD帯紹介文
「レクィエム」に関しては、岩城宏之の盟友、外山雄三指揮日本フィルの録音の方が入手しやすいと思います。
ジャケットは、優れたグラフィック・デザイナー勝井三雄によるものです。
外山雄三指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
日本プロ合唱団連合
1977年3月10日 東京文化会館 日本プロ合唱団連合第7回定期演奏会 実況録音
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