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カラヤンの第九 ’54年 ローマRAI交響楽団 ライヴァルの葬儀の日

カラヤン
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こんにちは。

 

ともやんです。

 

今日は、54年12月4日に行われたローマRAI交響楽団を指揮したライブをご案内します。

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当初、54年の11月下旬カラヤンが、ローマにいたことを知っていました。
しかしその時第九を演奏していたことは最近知りました。

 

それもその時の録音が残っているということで少し興奮しました。

なぜか、僕はこの演奏会が、フルトヴェングラーの前か後か気にしたのです。

 

資料を調べるとどうやら12月4日とことです(HMVのサイトに記載あり)。

その同じ日に、ドイツのハイデルベルクの教会では、フルトヴェングラーの葬儀が行われていました。

 

チェリビダッケは出席したそうです。当然、カラヤンは出席出来ません。

 




カラヤンの第九 歴代演奏記録は?

 

カラヤンの第九の録音は、僕が確認できたのは12種類です。
そのうちに全て聴いてレビューしたいと思います。
まだ半分しか聴いていません。

 

47年12月 ウィーンフィル*
54年12月 ローマRAI響(ライブ ローマ)*
55年06月 ウィーン響
55年07月 フィルハーモニア管*
57年04月 ベルリンフィル(ライブ ベルリン)
58年11月 ニューヨークフィル(ライブ ニューヨーク)*
60年04年 ベルリンフィル(ライブ パリ)
62年10月 ベルリンフィル*
66年04月 ベルリンフィル(ライブ 東京文化会館)
76年09月 ベルリンフィル*
79年10月 ベルリンフィル(ライブ 普門館)
83年09月 ベルリンフィル
*印が視聴済み

 

今日ご案内するCDは、54年11月のローマRAI響とのライブです。

 

47年のウィーンフィルとの演奏が凄かったのですが、このローマRAI響との演奏も素晴らしいです。だた録音が特に終楽章に雑音が多いなという感じです。

 

録音の状態から感銘度はウィーンフィル盤に比べ多少落ちます。

ただこの録音は歴史的な価値があります。
僕はそう思うんです。

 



 

録音されたのが、1954年12月4日。

フルトヴェングラーが他界してから5日目でした。
カラヤンは、どういう気持ちで第九を指揮をしたのでしょうか?

 

この年1954年(昭和29年)は、フルトヴェングラーにとって最後の年となりました。
まだ68歳、しかしフルトヴェングラーにはもう生命力が残っていなかったようです。

 

フルトヴェングラーは、10月にベルリンフィルの楽団員に前に現れ、補聴器を試した後、現れることはありませんでした。

楽団員が聴いた最後の言葉が、
「ありがとう、みなさん。もう充分です。さようなら」
補聴器のテストがうまくいかなかったようです。

 

フルトヴェングラーはその後スイスの自宅に戻り、不調を訴え診断結果は肺炎。
医師はすぐ治るといったが、本人は「私は死ぬだろう」と言ったといいます。
11月に入ると病状は悪化。生きる気がない患者は救えないと医師も匙を投げたそうです。

 

首席指揮者が病気でもコンサートは続きます。

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11月21日と22日、カラヤンがベルリンフィルの定期を振りました。リハーサルから合理的で無駄がなく、指揮者とオーケストラは意気投合しました。
当然コンサートは成功し聴衆も熱狂しました。

 

3日後、25日と26日今度はチェリビダッケが指揮台に立ちました。
ブラームスのドイツ・レクイエムとラヴェルとバルトーク。
コンサートは成功しましたが、リハーサルでチェリビダッケとオーケストラは罵倒の応酬でした。

 

そして、11月28日、チェリビダッケが指揮台に立ちました。

これがカラヤン存命中最後のベルリンフィルとのコンサートになるとは、本人もオーケストラも聴衆も考えていませんでした。

翌日、フルトヴェングラーが亡くなりました。

 

この時点では、誰もが次期首席指揮者は、チェリビダッケと思っていました。

なんと言っても戦後の混乱期の支えた功労者です。

ベルリンフィルとは400回を超えるコンサートをこなしてきました。

 

一方のカラヤンは、一桁台です。

しかし、ここでチェリビダッケがオーケストラに突き付けた条件が、楽団員からの猛反発を招きました。チェリビダッケは、オーケストラ側に人事の全権が欲しいと申し出たのです。

 

この後も話は改めてレポートしたいと思います。

 

カラヤン指揮ローマRAI交響楽団 ベートーヴェン交響曲第9番

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

 

1.(15:46) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(10:34) II. Molto vivace – Presto
3.(16:26) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(25:16) IV. Presto – Allegro assai – Andante maestoso – Allegro energico, sempre ben marcato – Allegro ma non tanto – Prestissimo
total(68:02)

 

テレサ・シュティッヒ=ランダル – Teresa Stich-Randall (ソプラノ)
ヒルデガルド・レスル・マイダン – Hildegard Roessl-Majdan (アルト)
ワルデマール・クメント – Waldemar Kmentt (テノール)
ゴットロープ・フリック – Gottlob Frick (バス)
ローマRAI交響楽団 – RAI Symphony Orchestra, Rome
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
録音: 1954.12.4

 

【CD】 Karajan in Italy Vol.2 – Beethoven: Symphony No.9 Op.125 ヘルベルト・フォン・カラヤン 、 RAI国立交響楽団

 

イタリアのカラヤン、第2弾! ローマでの第9交響曲
イタリアのカラヤン、第2弾は、1954年12月にローマでRAIローマ交響楽団を指揮したべトーヴェンの第9交響曲です。米独墺の歌手をわざわざ呼び寄せているのがカラヤンらしいところ。初出ではないものの珍しい音源です。
キングインターナショナル

 




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