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フルトヴェングラーの第九 1954年 最後のバイロイト

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こんにちは、
ともやんです。

フルトヴェングラーの全名演名盤 宇野功芳著(講談社+α文庫)では、

8種類の第九が紹介されています。

 

そしてこの1954年8月9日の
バイロイト音楽祭での
録音は含まれていませんでした。

 

先日、HMVのHPを観ていて、
これはなんだ?と思ったら、

 

実はその時、初めて知りましたが、
つまりフルトヴェングラーが亡くなった年の8月に
バイロイト音楽祭で振った
第九の実況録音が発売されたということです。

 

これは聴くしかない、とさっそく入手しました。

これはフルトヴェングラーを愛する人は聴かずに死ねない名盤です。

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フルトヴェングラーの第九 ’54年 最後のバイロイトでの実況録音

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

 

グレ・ブラウェンスタイン – Gre Brouwenstijn (ソプラノ)
イラ・マラニウク – Ira Malaniuk (アルト)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン – Wolfgang Windgassen (テノール)
ルートヴィヒ・ウェーバー – Ludwig Weber (バス)
バイロイト祝祭合唱団 – Bayreuth Festival Chorus
バイロイト祝祭管弦楽団 – Bayreuth Festival Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)

録音: 9 August 1954, Bayreuth, Germany

 

1.(18:06)I. Allegro ma non troppo
2.(12:12)II. Molto vivace
3.(19:24)III. Adagio molto e cantabile
4.(25:27)IV. Presto: O Freunde, nicht diese Tone! – Freude schoner Gotterfunken
total(75:09)

 

フルトヴェングラーの第九 1954年8月9日 バイロイト

 

ベートーヴェン交響曲第9番『合唱』
フルトヴェングラー&バイロイト1954
故吉田秀和氏がバイロイトで聴いた超名演
オルフェオからも登場!

 

フルトヴェングラー最晩年、バイロイトでの第九は、伝説的な名演として知られていますが、残念ながらこれまでリリースされていたCDは、1954年という録音年代ににもかかわらずどれも非常に音質が悪く、その演奏内容を自然に享受するという段階にはとても達していないひどいものでした。
(HMV)

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フルトヴェングラー 伝説の第九 ’54年 最後のバイロイト

 

 

【国内盤ブックレットより】
この1954年の録音は、長いこと、効果のある修復ないしはリマスタリングをすることは技術的問題から不可能だと思われていた。
現存する素材は残念なことに劣悪な状態である。
この録音は元々鈍い音なのだが、さらに強烈な雑音やところによっては変調雑音がそれに被さっている。
加えて、目立つハム音、歪み、バリバリ音、さらに多少の短い音飛びまである。
音の記録を発掘する、言い換えると、この録音を聞ける音質にまで修復するというという目標から、結局、熟慮の末、修復機器とマスタリング装置が導入されることになった。
もちろん、まださらに深刻な問題があった。
部分的にオリジナルのテープ録音の際に生じたとても強いピッチの狂いがあるのだ。
おそらく録音テープの欠陥のせいで、テープが再生機のヘッドに沿って滑らかに走ることができなかったのだろう。
テープは何度もヘッドに引っかかっては動くを繰り返し、それによって前述のフラフラしたピッチの狂いや突然のハウリングを引き起こしたのである。
また、それよりは軽度な症状であっても、比較的長い時間 の音揺れは、たとえば弦の響きを聞き苦しくし不快な音にしている。
問題なのは一様なピッチの狂いではなく、気紛れなほど多様に生じる音揺れである。
こうした不規則な症状はつい最近まで分析したり除去したりすることは不可能だった。
2011年の初頭になってようやく、ミュンヘンのセレモニー社によって修復装置キャプスタンが開発された。
これはこの問題を専門に扱うもので、音揺れを分析し音質改善をするが、そこに音響技師が調整できる余地を多く与えている。
1954年のバイロイト音楽祭でのベートーヴェンの第9交響曲は、この装置を用いて修復された最初の録音の一つである。

クリストフ・シュティッケル(リマスタリング・エンジニア、msnスタジオ)[訳・吉田光司]

 

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フルトヴェングラーの最後のバイロイトの第九 吉田秀和氏絶賛の名演

 

 

【故吉田秀和氏絶賛の名演】
『バイロイトの「第9」は、私の管弦楽演奏会経験の王者』 吉田秀和

「私が彼から受けた最も深刻な感銘は・・・これも前に書いたことだが・・・バイロイトできいたベートーヴェンの第9交響曲の演奏から来たものである。
あれは本当にすごかった。その後、私も「第9」を何回、何十回きいたか知れないが、あの時以上の「第9」は、ついに、きいたことがない。
フルトヴェングラーにとって「第9」はあらゆる交響音楽の王者、至高究極の作品だったように、私にも、あの「第9」はあらゆる管弦楽演奏会の経験の王者だった。」 レコード芸術・別冊「フルトヴェングラー」より 1984刊

 

「フルトヴェングラーは、その後、ザルツブルクで「ドン・ジョヴァンニ」と「フライシュッツ」を、バイロイトで「第9」をきいた。ことに「第9」は感心した。第3楽章がよかった。第4楽章の歓喜の主題がバスで出た時はずいぶん遅く、それが反復されるたびにだんだん速くなり、次第に盛り上がっていって、合唱にもってゆくところは、なんともめざましいばかりだった。」 「音楽紀行」1957刊~「荘厳な熱狂」より (キングインターナショナル)

 

最後に

上記の多くの人の努力というか執念によって世に出たCDです。

 

先日、このブログでも、

フルトヴェングラー最後の第九として、

 

1954年8月22日のフィルハーモニア管との

ルツェルン音楽祭の録音を取り上げたばかりです。

こちらも合わせて読んで頂くと嬉しいです。
↓ ↓ ↓
フルトヴェングラーの第九 最後の実況録音 ルツェルン音楽祭にて

 

このフルトヴェングラー最後のバイロイト音楽祭の第九は、

演奏自体はもちろん素晴らしいものです。

 

ただ音質は当然聴きづらい部分もありますが、

しかし、よくぞ鑑賞可能まで復刻していただいた感謝いたします。

 




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