こんにちは、
ともやんです。
序曲「エグモント」は、ベートーヴェンの11曲の序曲の中でももっとも人気の高い曲だと思います。
人気だけではなく曲の内容も素晴らしく、僕は悲劇的な序曲「コリオラン」よりもこちらの方が好きです。
あのフルトヴェングラーが、第二次世界大戦後、ナチへの協力した嫌疑をかけられ約2年半の演奏活動禁止のあと、1947年5月25日に最初にベルリンの聴衆の前で演奏した曲です。
この曲は、ゲーテの悲劇「エグモント」に感激したベートーヴェンが、1810年に序曲と幕間の音楽のために劇音楽「エグモント」の中の序曲です。
全曲を演奏すると50分近く要する曲で、演奏機会も少ないと思いますが、録音では全曲盤がいくつかあります。
ベートーヴェン生誕250周年 ナクソスからほぼ完全な全集が出る!
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カラヤン&ベルリンフィルで、序曲からなかなか気迫のこもった名盤がありますが、
今回ナクソスがベートーヴェン生誕250周年様に新しく録音したものをご案内します。
ベートーヴェン 劇音楽「エグモント」 完成度の高い名盤
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
劇音楽「エグモント」 Op. 84
Egmont, Op. 84
作詞 : ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ – Johann Wolfgang von Goethe
マッティ・サルミネン – Matti Salminen (ナレーター)
カイサ・ランタ – Kaisa Ranta (ソプラノ)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 – Turku Philharmonic Orchestra
レイフ・セーゲルスタム – Leif Segerstam (指揮)
録音: 15-19 January 2018, Turku Concert Hall, Turku, Finland
演奏時間(47:28)
ベートーヴェン: 劇音楽「エグモント」Op.84 レイフ・セーゲルスタム
1807年、ベートーヴェンは友人の法律家、詩人ハインリッヒ・ヨーゼフ・コリンの戯曲「コリオラン」を見て感激、劇に基づく序曲「コリオラン」を一気に仕上げました。これによりコリンはベートーヴェンにいくつかのオペラの作曲を提案しましたが残念ながら実現することはありませんでした。しかしベートーヴェンの劇に対する情熱は冷めることなく、1809年にヨーゼフ・ハルトルから依頼されたゲーテ作品への作曲を快く引き受け、ほぼ半年間を要して曲を書き上げ自らの指揮で初演しています。題材はフランドルの軍人エグモント(エフモント)の英雄的なエピソードであり、ベートーヴェンは彼自身の政治的関心も絡めた、力強く荘厳な音楽を付けました。現代では全曲が演奏されることはあまりありませんが、このアルバムでは名バス歌手サルミネンの朗読を含む劇音楽全曲を収録。完成度の高い演奏を楽しむことができます。
ナクソス・ジャパン
セーゲルスタム フィンランドの巨漢指揮者
指揮者のセーゲルスタムは、1944年フィンランド生まれの名指揮者。
この人、サンタクロースを彷彿させると言われる指揮者。
でも僕は、ハリー・ポッターシリーズに登場する森の門番で、ハリー・ポッターの友人でもある髭モジャの大男、ルビウス・ハグリッドを思い出します。
来日して読売日本交響楽団を巨体をゆすりながらの指揮姿は日本の聴衆にも愛されています。
外見に似合わず、やや遅めのテンポ設定で、各声部を鮮やかに明滅させる丁寧な音楽作りで極めて懐の深い音楽性を持った指揮者です。
マーラーの交響曲全集も録音していますが、現在全く入手不可能なようで、中古店に行くたびに探しています。
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