こんにちは。
ともやんです。
ベートーヴェン交響曲第1番&ピアノ協奏曲第1番
水戸室内管弦楽団
指揮:小澤征爾
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
2017年1月と5月のライブ録音
素晴らしい演奏のCDです。
特にピアノ協奏曲
小澤征爾と水戸室内管弦楽団による端正な前奏部が終わって、
CDの2:42から始まったアルゲリッチのピアノを聴いた瞬間、
僕は、ああああ、だめだ!と思わず声を出してしまいました。
なんと優しい、柔らかい、包み込むような音なのか、こんな音を出せるのは、もしかしてマルタ・アルゲリッチだけかもしれない。
僕が、だめだと言ってしまったのは、演奏がだめだ、という意味ではなく、あまりの素晴らしさに自分の気持ちをコントロール出来そうにない事に対するだめだ、だったのです。
2017年5月9日から14日に行われたライブ録音です。
マルタ・アルゲリッチ ベートーヴェンピアノ協奏曲第1番
アルゲリッチの長く艶やかだった黒髪こそ、白髪になりましたが、テクニックの衰えは全く感じさせず、むしろ今まで以上に深く、そして軽やかでチャーミングな表現です。
武道の達人のように、ひょいとやられただけなのに気が付くと床に転がっているようなものです。
アルゲリッチのピアノは、常に軽やかで、力も抑え気味ですが、以前には感じることがなかった豊かさを感じるのです。
老いても増々、表現の高みを昇りつつあるように僕は感じました。
ぜひ、このCD聴いてください。
ベートーヴェン:交響曲第1番/ピアノ協奏曲第1番(アルゲリッチ/水戸室内管/小澤征爾)
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最高のベートーヴェンピアノ協奏曲第1番です。
なお、アルゲリッチの素晴らしばかり書きましたが、小澤征爾の交響曲第1番と協奏曲の伴奏もさすがに素晴らしいです。
老いを感じさせない覇気のある演奏で水戸室内管弦楽団も熱演です。
小澤征爾&アルゲリッチ ベートーヴェンピアノ協奏曲第1番
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
Symphony No. 1 in C Major, Op. 21
1.(09:48) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(07:47) II. Andante cantabile con moto
3.(03:36) III. Menuetto: Allegro molto e vivace
4.(06:01) IV. Adagio – Allegro molto
total(27:12)
水戸室内管弦楽団 – Mito Chamber Orchestra
小澤征爾 – Seiji Ozawa (指揮)
録音: 10-15 January 2017, Live recording, Art Tower Mito, Mito City, Ibaraki, Japan
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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op. 15
Piano Concerto No. 1 in C Major, Op. 15
1.(13:56) I. Allegro con brio
2.(10:33) II. Largo
3.(08:58) III. Rondo: Allegro scherzando
total(33:27)
マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
水戸室内管弦楽団 – Mito Chamber Orchestra
小澤征爾 – Seiji Ozawa (指揮)
録音: 9-14 May 2017, Live recording, Art Tower Mito, Mito City, Ibaraki, Japan
ベートーヴェン:交響曲第1番/ピアノ協奏曲第1番(アルゲリッチ/水戸室内管/小澤征爾)
感動と興奮に包まれた奇跡の共演!水戸で実現した巨匠二人の共演をライヴ収録!
小澤征爾&水戸室内管弦楽団ベートーヴェン・シリーズ第4弾。
2017年5月、水戸芸術館で行われた水戸室内管弦楽団第99回定期演奏会(別府アルゲリッチ音楽祭と共同制作)は、マルタ・アルゲリッチがゲストに招かれ、小澤征爾指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を演奏しました。
2回のコンサートはいずれも完売で、圧倒的な演奏に満員の聴衆はスタンディング・オベーションで二人の巨匠を称えました。
交響曲第1番は2017年1月に行われた水戸室内管弦楽団第98回定期演奏会のライヴ録音。小澤征爾の力みなぎる指揮がオーケストラから溌剌とした演奏を引き出しています。
ユニバーサル・ミュージック
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