こんにちは、
ともやんです。
マリア・ジョアン・ピレシュ(1944年リスボン生まれ)は、僕の好きなピアニストで、同じお気に入りのアルゲリッチと対極に位置するようなピアニストです。
その奏でる音楽は、慎み深く抑制の効いたチャーミングに溢れています。かと言って実は情感豊かな人で、そのほとばしりをぐっとこらえている感じも堪りません。
だから、モーツァルトの音楽にはよく合うのかと思います。
実際、モーツァルトの協奏曲やピアノソナタ全集などの録音があります。
そんなピレシュが、ベートーヴェンの協奏曲を録音しているので聴きました。
しかも共演が、ダニエル・ハーディング指揮のスウェーデン放送響。
ピレシュ&ハーディング ベートーヴェンピアノ協奏曲選集
第3番は、管弦楽の前奏があるのですが、ハーディングの演奏が、古楽器風な質素ながらメリハリがあり、なかなかいいです。
ただ全体的にピレシュもハーディングが、抑えた感じで、モーツァルト的な演奏だなと思いました。
それに対して第4番のピアノは、ずっと雄弁です。
またハーディングの伴奏もオーソドックスな正攻法なもので、このまま第5番”皇帝”の冒頭に突入してもいいじゃないかと感じました。
さて、ピレシュの曲によってアプローチを変えていますが、やはりモーツァルト弾きとしては、ぜひ第1番と第2番が聴きたいです。
カタログを見ると第2番は、ハイティンクとの共演がありますが、第1番は見当たりません。第5番”皇帝”もしかりです。
特に第1番のピレシュは、ぜひ聴いてみたいですね。
ピレシュ&ハーディング ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番&第4番
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
Piano Concerto No. 3 in C Minor, Op. 37
1.(17:15) I. Allegro con brio
2.(09:50) II. Largo
3.(09:11) III. Rondo: Allegro
total(36:16)
マリア・ジョアン・ピレシュ – Maria Joao Pires (ピアノ)
スウェーデン放送交響楽団 – Swedish Radio Symphony Orchestra
ダニエル・ハーディング – Daniel Harding (指揮)
録音: 9-11 October 2013, Berwaldhalle, Stockholm
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ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
Piano Concerto No. 4 in G Major, Op. 58
4.(19:43) I. Allegro moderato
5.(04:57) II. Andante con moto
6.(10:21) III. Rondo: Vivace
total(35:01)
マリア・ジョアン・ピレシュ – Maria Joao Pires (ピアノ)
スウェーデン放送交響楽団 – Swedish Radio Symphony Orchestra
ダニエル・ハーディング – Daniel Harding (指揮)
録音: 9-11 October 2013, Berwaldhalle, Stockholm
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番、第4番 マリア・ジョアン・ピリス ダニエル・ハーディング スウェーデン放送交響楽団
ヴィクトリア・ムローヴァ、パスカル・ロジェに始まり、クリスティーネ・シェーファー、シャルル・デュトワ、オーギュスタン・デュメイ、ミハイル・プレトニョフ、五嶋みどりなど、超メジャー級アーティスト達が続々と参加するイギリスのレーベル、ONYX(オニックス)。ポルトガル、リスボン生まれの世界的ピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスが、ついにONYXへ登場!
第1弾は、ダニエル・ハーディング&スウェーデン放送交響楽団との共演による、ベートーヴェンという超強力な組み合わせ!近年はピリスのコンサート・プログラムとしてしばしば演奏されているベートーヴェンの協奏曲。数多くの名盤を残すピリスだが、ベートーヴェンの協奏曲は初めての録音となる(ソナタ集はデュメイとのコンビで録音されている)。
2013年10月にストックホルムでのコンサートの後、直接スタジオに向かい録音されたベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番と第4番。ピリスの手により情熱と詩情が存分に込められた、劇的なベートーヴェンが完成した。タワーレコードより
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