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ホーレンシュタイン 名盤 ベートーヴェン 第九

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こんにちは、
ともやんです。

ヤッシャ・ホーレンシュタイン(1889-1973)。

ウクライナのキーウの生まれで、早くにドイツに移住。ヴァイオリンをブッシュに師事したり、フルトヴェングラーの助手を務めたりしていましたが、ナチスの迫害を受け、1940年にアメリカに亡命。

戦後は、ヨーロッパに戻り、マーラーのスペシャリストとしてロンドン中心に活躍。マーラー以外では、ブルックナー、リヒャルト・シュトラウスといったロマン派の大曲を得意としていました。

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ホーレンシュタイン 没後50年

1973年4月2日にロンドンで他界。74歳でした。
今年がホーレンシュタインの没後50年。ホーレンシュタインは、日本の知名度はあまり高くないようですが、僕が30年以上前に買ったブラームスの交響曲第1番の演奏が、気宇雄大で、この人凄いな、面白いなと記憶に留めていました。
このブログでも数回取り上げていますが、かと言って前時代的な後期ロマン派風の演奏かというとそうでもなく、J.S.バッハのブランデンブルク協奏曲では、古楽器スタイル時代を先取りするかのような演奏もしています。
↓ ↓ ↓
ホーレンシュタイン ブランデンブルク協奏曲 古楽器演奏の胎動を聴け!

フルトヴェングラーの助手を務めていたいう経歴から推測するよりもっと先取の精神を持った指揮者だったと思います。

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ホーレンシュタイン ベートーヴェンの第九に見る先取性

上記のようにホーレンシュタインは19世紀生まれですが、決して古き良き時代の演奏に固執していたわけではなく、新しい時代の流れをしかり受け止めて自分のエネルギーとしてように感じます。

今回取り上げたベートーヴェンの第九も1955年の録音ということですが、第1楽章のロマン派の雰囲気を残しながら、第4楽章では、歯切れの良い演奏を展開して、一筋縄では行かない人だなぁ、と感じました。

ちなみにこの録音が、VOXというレーベル制作ですが、ベートーヴェンの第九を初めてLP1枚に収録したという録音です。
そういうことでレコード史になお残す名盤で、直後に当時出ていたワルターやトスカニーニのLPが1枚ものに変更されたそうです。

ただ、これはホーレンシュタインの意向というよりもレコード制作会社の方針と考えた方が良いかとも思いますが。

ただ演奏は名演ですのでぜひ聴いてほしいです。

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ホーレンシュタイン 名盤 ベートーヴェン 第九

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”

1.(15:17) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(11:25) II. Molto vivace
3.(15:00) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(23:25) IV. Finale: Presto – Allegro assai
total(65:07)

作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
ウィルマ・リップ – Wilma Lipp (ソプラノ)
エリザベート・ヘンゲン – Elizabeth Hoengen (アルト)
ユリウス・パツァーク – Julius Patzak (テノール)
オットー・ヴィーナー – Otto Wiener (バス)
ウィーン楽友協会合唱団 – Wiener Singverein
ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団 – Vienna Pro Musica Orchestra
ヤッシャ・ホーレンシュタイン – Jascha Horenstein (指揮)

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(ウィーン・プロムジカ/ホーレンシュタイン)

VOXは1945年、大作曲家フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディの曾孫にあたる(*)ジョージ・メンデルスゾーン=バルトルディ(George H. de Mendelssohn-Bartholdy、1913~1988)が設立したアメリカのレーベルです。

レーベル名のVOXとは声を意味するラテン語を指し、LPレコード時代より、低価格に値段を抑えてリリースし続けているバジェット・レーベルの先駆け的存在として知られています。

それでいてアーティストは実力派揃いで、クレンペラー、ホーレンシュタイン、ノヴァエス、クラウス、ギトリス、ローザンドなど錚々たる顔ぶれがそろっています。その膨大なカタログは数多くCD化されましたが、一方で廃盤も増えていました。

今回39タイトルが復活しましたので、買い逃していた方はぜひこの機会にお求めください!(タワーレコード)
更新: 2015年08月24日 15:30
(*)ニューヨーク・タイムズ1988年9月3日記事より

上記は、もう8年前のタワーレコードの告知です。文中にホーレンシュタインの名前も確認でき、今回取り上げた「第九」も取り寄せ可能の現役盤のようです。



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