こんにちは、
ともやんです。
タワーレコード・オンラインショップで昨日デイリーランキング第1位が、五嶋みどりとピアニストのジャン=イヴ・ティボーデが組んで、今年1月と5月から6月に掛けて録音したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集です。
早速のその中から第5番「春」を聴きました。
五嶋みどり デビュー40周年
今年が五嶋みどりのデビュー40周年ということで、少し調べてみました。
彼女は、1971年10月25日大阪府枚方市生まれ。
2歳の時にヴァイオリニストである母五嶋節が、数日前に練習で弾いた曲のメロディーを正確に口ずさんだということで音楽的才能があることがわかり、3歳半頃から母親について本格的にヴァイオリンを学びました。
6歳の時には、大阪で初めてステージに立ち、パガニーニの「カプリース」を弾きました。
熱心な母の下で、1980年に演奏を録音したカセットテープをジュリアード音楽院のドロシー・ディレイ教授に送り、入学オーディションに招かれ、1982年に母と共に渡米し、ジュリアード音楽院でディレイ教授の下でヴァイオリンを学びました。
しかもその年1982年12月31日にズビン・メータ指揮ニューヨーク・フィルとの協演でパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番の第1楽章を演奏してアメリカデビューをしました。
日本でも「天才少女デビュー」と報じられています。
僕もそのニュースを憶えています。
ということで今年デビューから40年になったわけです。
五嶋みどり ジャン=イヴ・ティボーデ ベートーヴェン
ジャン=イヴ・ティボーデは、1961年9月7日、フランスのリヨン生まれのピアニスト。
音楽教師としても活動して、現在はアメリカで後進の指導にあたっているそうです。
五嶋みどりもアメリカで後進の指導にあたっていますが、そういうことで共演も多く、今回の録音でも息の合った演奏を展開しています。
二人共テクニックの裏付けは充分ですが、それを表に出すことなく、深く味わいのある演奏です。特に五嶋みどりのヴァイオリンは、真摯で祈りのような深さがあり、彼女の社会貢献活動に通じるものを感じます。
音楽には、いい演奏と楽しい演奏があると思いますが、五嶋みどりの演奏からは、いい演奏、作品を聴いたなという感動を受けます。
五嶋みどり ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 「春」 Op. 24
Violin Sonata No. 5 in F Major, Op. 24, “Spring”
1.(09:50) I. Allegro
2.(06:15) II. Adagio molto espressivo
3.(01:09) III. Scherzo: Allegro molto
4.(06:35) IV. Rondo: Allegro ma non troppo
total(23:51)
五嶋みどり – Midori Goto (ヴァイオリン)
ジャン=イヴ・ティボーデ – Jean-Yves Thibaudet (ピアノ)
録音:2022年1月3-6, 10日 & 5月26日-6月1日 Zipper Hall, Colburn School
世界を代表するトップ・ヴァイオリニスト、五嶋みどりの最新録音。
米国をベースに世界的に活躍を続ける五嶋みどりが、2020年に発表した『ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ロマンス(2曲)』(WPCS-13834)に続けて、ヴァイオリン音楽作品として頂点に位置付けられる名曲、ベートーヴェンのソナタ全10曲をまとめた最新作『ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集(10曲)』を完成させた。
11月に予定されている来日公演に合わせ、日本のみSACDハイブリッド盤による先行発売が実現。
ベートーヴェンの初期~中期にかけて作曲された全10曲は、ヴァイオリンとピアノの表現力の位置づけやバランス感覚の音楽史的な変遷をたどる意味合いを持ち、それだけにヴァイオリニストとパートーナーとなるピアニストのコンビネーションが大事とされる。
今回の録音では、多くの共演機会を持つティボーデとの共演が実現したことで、まさに万全のアンサンブルによる集大成録音が完成したといえるだろう。
コメント