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カール・シューリヒトの芸術 ブラームス交響曲第4番

シューリヒト
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こんにちは、
ともやんです。

シューリヒトは、ブラームスを得意としていて、録音もいくつか残しています。

どれも名演ですが、僕は、ずっと61年のバイエルン放送響との第4番録音が大好きで、
この曲の録音というと、まずシューリヒトを思い浮かべるほどです。

改めて聴くと、その充実ぶりがよくわかります。

当時シューリヒトは、すでに80歳を超えていましたが、年齢を感じさせない厳しい演奏を展開しています。

さて、今日はこの録音の3年後、1964年にシュトゥットガルト放送響と録音した演奏を聴きました。

それも合わせてレビューしたいと思います。

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シューリヒト ブラームス交響曲第4番 61年バイエルン放送響と

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

Ⅰ(12:14)Allegro non troppo
Ⅱ(10:34)Andante moderato
Ⅲ(06:02)Allegro giocoso – Poco meno presto
Ⅳ(10:11)Allegro energico e passionato – Piu allegro
total(39:01)
——————————–
悲劇的序曲
Tragic Overture Op.81
Ⅴ(11:44)
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ハイドンの主題による変奏曲
Variations on a Thema of Haydon Op.56a
Ⅵ(18:06)

バイエルン放送交響楽団 – Bavarian Radio Symphony Orchestra
カール・シューリヒト – Carl Schuricht (指揮)
録音: 1961

ブラームス:交響曲第3番/第4番、他<タワーレコード限定>

フランスのACCディスク大賞を受賞している名盤。

実録のあるオーケストラと組んで、とことん歌い尽くし、慣らし尽くし、充実した手応えのある名盤です。

交響曲CD 絶対の名盤 福島章恭著から解説を以下に引用します。

第1楽章コーダの気力の張り方も尋常ではなく、第2楽章では、テンポの緩急の自在が超一流だ。第3楽章では、シューリヒトの命が燃えて、キラキラと光り輝いている。フィナーレの深遠さ、崇高さは、魂の落とし物を探しに出る旅にすら喩えられよう。

よくシューリヒトの演奏を評して枯淡の境地なんて文句を見ることがありますが、それって録音やリマスターが悪いんじゃない?

このスクリベンダムのCDは、名技師イアン・ジョーンズのリマスターで、充実した響きを再現しています。

緩急自在、ブラームス最後の交響曲を活力溢れる演奏で再現しています。

また、一緒に入っているハイドンの主題による変奏曲も名演!

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シューリヒト ブラームス交響曲第4番 64年シュトゥットガルト放送響と

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

Ⅰ(13:32)Allegro non troppo
Ⅱ(12:20)Andante moderato
Ⅲ(06:47)Allegro giocoso – Poco meno presto
Ⅳ(11:07)Allegro energico e passionato – Piu allegro
total(43:46)

シュトゥットガルト放送交響楽団 – Stuttgart Radio Symphony Orchestra
カール・シューリヒト – Carl Schuricht (指揮)
録音: 6 March 1964, Stuttgart, Liederhalle

カール・シューリヒトの芸術 カール・シューリヒト シュトゥットガルト放送交響楽団

全体的にいえるのは、テンポが遅くなり、どの楽章の演奏時間は、3年前のバイエルン放送響の録音より長くなっていて、全体でも4分以上演奏時間が延びています。

40分くらいの曲でこれだけ延びると、その印象の違いはかなりはっきりわかります。

第1楽章では、最初の主題のテーマの歌わせ方も渋く、噛み締めるようにいきます。

むしろ曲想にこちらの演奏が合っているのかもしれません。

第2楽章もしんみりとして、第3楽章、第4楽章のゆったりしたテンポで展開しています。
しかし重くなることはなく、演奏からは寂しさ、儚さを感じずにはいられません。

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シューリヒト ブラームス交響曲第2番のリハーサル記録の収録

上記、ブラームス交響曲第4番が収録されているCDセットは、2007年の歿後40周年を記念して、haensslerより発売された「カール・シューリヒト・コレクション1950-1966」(93.140)で、

シューリヒトが70歳の1950年11月に始まり、亡くなる前年の1966年3月まで続いた手兵シュトゥットガルト放送交響楽団との偉大な足跡を辿るうえで質・量共にかけがえのないドキュメントです。

発売から5年後の2012年に歿後45周年を記念して再発売されています。
タワーレコードでは、取り寄せ可能と言うことでぜひと思います。

なお、なんと言っても全10枚のセットの最後10枚目に、貴重なリハーサル風景が収録されているが、嬉しいです。

ブラームスの交響曲第2番の第4楽章で、シューリヒトの肉声が聴かれるのが素晴らしいです。

カール・シューリヒトの芸術 カール・シューリヒト シュトゥットガルト放送交響楽団

巨匠の芸術をCD30枚に集大成
オーケストレーションを客観的に整理した解釈と、明確で生命力に満ち、なおかつ気品のある美しさを湛えた演奏が現在も多くの支持を集めているカール・シューリヒト。

彼が1955年から60年まで、シュトゥットガルト放送交響楽団を振って南ドイツ放送(SDR)に残した放送用のセッション録音やライヴをCD20枚にわたり記録した「カール・シューリヒト・コレクション」、続くCD10枚組の「同第2集」、合計30枚のCDを新たに1つのBOXとした集大成が登場しました。

巨匠の素晴らしい遺産をたっぷりとお楽しみいただけます。マスターは先の2つのBOXと同じものを使用。なお第1集に付属していたDVDは、今回は同梱されません。
ナクソス・ジャパン

まとめ

ブラームスの交響曲第4番が好きで、いろんな演奏を聴いてきました。
どれでも素晴らしいのですが、特にシューリヒトのCDは、よく聴いていました。

今回、より晩年に近い64年のシュトゥットガルト放送交響楽団との録音を聴いて、シューリヒトの芸の深さを改めて思い知ることになりました。

ぜひ、このCDセットも聴いてください。

決して、損はしない名演・名盤のセットです。



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