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ブラームス 最後のピアノ作品集

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こんにちは、
ともやんです。
909回目のメルマガです。

今年が、ブラームス生誕190年の年。つまり10年の2033年が生誕200年。
そこまで行くと僕も生きてるかどうか分からないので、今年はどんどんブラームスの名曲と名盤をご案内していきます。

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ブラームス ピアノの名手なのに

ブラームスは、10代の頃は、ピアニストとして地方を回って生活していた時期がありました。だからピアノの名手でもあります。

彼の尊敬するベートーヴェンも優れたピアニストで、生涯を通してピアノソナタを作曲し、全部で32曲の作品を残しています。

それから考えるとブラームスも同様に多くのピアノソナタを残していてもおかしくないと思います。しかも作品1の正式デビューはピアノソナタだった、のにも関わらず、彼は3曲しか残していません。それも20歳前後の短期間にだけです。
少し経つと練習曲または変奏曲というスタイルの作品をいくつか残し、ピアノ協奏曲第1番を作りました。だから作曲家ブラームスは、今後ピアノ作品を量産すると思われていたかもしれません。
ところがその後は、1881年48歳の時にピアノ協奏曲第2番を書いただけです。

同じピアニストの仕事からスタートしたベートーヴェンに比べ、しかもより長命だったブラームスのピアノ独奏作品は、数量的にはかなり少なく感じます。

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ブラームス 晩年の心境を綴った名曲

そんなブラームスが50代の終わりから60歳に掛けて、ピアノ小曲の名作を残しています。それから作品116、117、118、119です。どれもあまり小品ばかりの作品集で、インテルメッツォなどとロマンティックな呼び方をされています。

これらはブラームスの晩年の心境を余すところなく伝える名作揃いです。
しかもインスピレーションがなくても単純な音の動きだけで、どんな素晴らしい作品ができるかという典型ともされている、比類なき巧みの名人芸とも言われています。

考えてみればブラームスは、モーツァルトやシューベルトのような天才ではなく、ベートーヴェンのような革命児でもなく、才能は特別ではなかったけど、努力と勤勉さで一流の作曲家になったとも僕は思います。

ブラームスは、天才的な閃きがなくてもピアノと作曲の職人として努力を惜しむことなく極めるとこんな作品も生むことが出来るんだよ、となんか勇気を与えてくれる作品でもあると僕は感じます。

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ブラームス 最後のピアノ作品集

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
3つの間奏曲 Op. 117
3 Intermezzos, Op. 117

1.(05:28) No. 1 in E-Flat Major
2.(05:07) No. 2 in B-Flat Minor
3.(07:28) No. 3 in C-Sharp Minor
total(18:03)

——————

6つのピアノ小品 Op. 118
6 Piano Pieces, Op. 118

4.(02:14) No. 1. Intermezzo in A Minor
5.(07:09) No. 2. Intermezzo in A Major
6.(04:13) No. 3. Ballade in G Minor
7.(03:20) No. 4. Intermezzo in F Minor
8.(04:40) No. 5. Romanze in F Major
9.(06:30) No. 6. Intermezzo in E-Flat Minor
total(28:06)

——————

4つの小品 Op. 119
4 Piano Pieces, Op. 119

10.(05:05) No. 1. Intermezzo in B Minor
11.(05:58) No. 2. Intermezzo in E Minor
12.(02:19) No. 3. Intermezzo in C Major
13.(05:39) No. 4. Rhapsody in E-Flat Major
total(19:01)

ヴィクター・ローゼンバウム – Victor Rosenbaum (ピアノ)
録音: 24 January 2017 and 3 October 2018, Jordan Hall, Boston, United States

ブラームス 最後のピアノ作品集 ヴィクター・ローゼンバウム

これは絶品。
アメリカのベテラン、ローゼンバウムの晩年のブラームス:ピアノ作品集。

米国ボストンのピアニスト、ヴィクター・ローゼンバウムの新譜はブラームスの晩年のピアノ作品集。これは絶品。60歳のブラームスの内省的な静かな美を、ローゼンバウムは穏やかに味わい深くそして感動をもって演奏している。しかも音色は渋くなり過ぎずむしろ瑞々しい。どちらかというと渋い作品とみなされるこれら全13曲を、夢中になって聞き通してしまうことだろう。派手さは一切ないので通向きの演奏かもしれないが、録音時70代後半のローゼンバウムの至芸をじっくり楽しめる。



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