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ギーレン ブルックナー 8番 アンチ・ロマンの名演

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ミヒャエル・ギーレン指揮

バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
のブルックナー交響曲第8番を聴きました。

 

僕は、「指揮者とオーケストラ」(立風書房)https://amzn.to/2tNRrhg

のミヒャエル・ギーレンのページを読んでしまったために
変な先入観を持ち、そのうち聴こうと思いながら、

それなりの芸術家ながら、いままで聴かずに来ました。

 

たまたまブラームスの交響曲第3番を聴くことがあり、
「おお、いいじゃないか!」と感じたので、
その勢いで、ブルックナーも聴いてみたのです。

 



ミヒャエル・ギーレン ブルックナー交響曲第8番

 

僕が、もう20年前に読んだ
「指揮者とオーケストラ」(立風書房)
https://amzn.to/2tNRrhg

 

のミヒャエル・ギーレンのページでは、ブルックナーの8番を取り上げ、
次のように記載しています。

 

“1927年、ドレスデン生まれの指揮者、作曲家。ベルギー国立菅、シンシナティ響、フランクフルト歌劇場等でのポストを経て、86年から南西ドイツ放送響の首席指揮者を務める。20世紀音楽のスペシャリストとして著名。当ディスクでは、ギーレンのアンチ・ロマンでニヒルなアプローチが、神秘なるブルックナーから、一切の神秘を剥ぎとっちゃう!”

 

そして、本文では次のように書いています。

 

“ギーレンは、この神がかった名曲から、神を追放してしまい、荘厳な霊気とか、神々しい宇宙的スケールとかいうものは、何もかも消え去る。かくして現出するのは、ほとんどピアノとフォルテの両極端しかない、現代的なニヒルなデジタル音楽だ。これぞ、我らが時代のブルックナー!”

 

著者が片山杜秀氏。

 

片山氏は、著名な評論家ですが、僕が聴いた印象は、
節度を持った名演と感じました。

 

ただ、片山氏の文章通りの演奏を期待していたので、
多少拍子抜けしたような感じもありました。

 

 

ギーレン ブルックナー 交響曲第8番

 

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (1887年稿および1890年稿・ハース版)
Symphony No. 8 in C Minor, WAB 108 (ed. R. Haas from 1887 and 1890 versions)

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1.(16:25) I. Allegro moderato
2.(17:04) II. Scherzo. Allegro moderato
3.(26:49) III. Adagio
4.(23:38) IV. Finale. Feierlich, nicht schnell
total(83:56)

 

バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団 – South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden
ミヒャエル・ギーレン – Michael Gielen (指揮)

 

ブルックナー:交響曲第8番(ノーヴァク版)/フェルドマン:コプトの光(南西ドイツ放送響/ギーレン)

 

ブルックナーSym8と聞くと、重苦しい演奏を思い出してしまい、身構えてしまうが、ギーレンのこの演奏はそういった過去の遺物を一切吹き飛ばしてくれる。実に爽快な気持ちにさせてくれるのである。かといって軽い演奏ではない。進撃的で確信を突くかのような演奏である。金管群はマッシヴなパワーをもって鳴り響くが、弦楽器を消すかのようないやらしい力はなく、爽快である。録音もすばらしい。
タワーレコードのカスタマーボイスより

 



最後に

 

ミヒャエル・ギーレンは、1927年生まれですから、今年で92歳。
ネットの情報では、ご健在ですが、視力の障害で、2014年に引退しているようです。

 

同い年のブロムシュテットが現役で、昨年も来日しています。

 

誰かが、干物のようなブルックナーと表現していましたが、
僕は、特に感じませんでした。

 

むしろこの人の表現には興味を惹かれたので、
また新たに僕のお気に入り指揮者が増えたなという感じです。

 



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