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ハイティンク ブルックナー 交響曲第7番 最晩年の名演

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こんにちは、
ともやんです。

指揮者という職業は、生涯現役を続けられる職業のようで、ツアー中、公演中、リハーサル中に亡くなったという話も聞く職業です。

むしろ正式に引退を表明するケースの方が少ないのではないでしょうか?

オランダの名指揮者ベルナルト・ハイティンクが、2019年6月12日、同年9月6日のルツェルン音楽祭でウィーンフィルを振って引退すると表明。

その約2年後の10月21日に92歳の高齢で帰らぬ人となりました。

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ハイティンクのブルックナー交響曲第7番を聴いて

ブルックナーの交響曲が大好きな僕が、特に好きなのが第7番です。
愛聴盤は、朝比奈隆が大阪フィルとヨーロッパツアーに行き、ブルックナーの生地、聖フロリアン教会で演奏したライブ盤です。

昨日、ネルソンス&ゲヴァントハウス管の第2番の録音を聴きました。また以前同じコンビによる第4番”ロマンティック”も聴きました。

今をときめくスター指揮者の演奏ですが、なんか思いというかもっさりしています。

僕はブルックナーの交響曲には軽やかさが必要だと感じています。
シューリヒトやヨッフムの録音からは、その軽やかさをすごく感じます。

今回聴いた、ハイティンクの最晩年の録音からもしみじみとした味わいの中から、得も言えぬ軽やかさを感じるのです。

老ハイティンクが、60年以上の指揮活動の集大成として到達した境地を表していると感じました。

こんな素晴らしい録音が聴けるなんて生きてきてよかったと感じる名演です。

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ハイティンク ブルックナー 交響曲第7番 最晩年の名演

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 (1885年稿・ノヴァーク版)
Symphony No. 7 in E Major, WAB 107 (1885 version, ed. L. Nowak)

1.(21:37) I. Allegro moderato
2.(21:35) II. Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam
3.(10:49) III. Scherzo: Sehr schnell
4.(14:06) IV. Finale: Bewegt, doch nicht schnell
total(68:07)

オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 – Netherlands Radio Philharmonic Orchestra
ベルナルト・ハイティンク – Bernard Haitink (指揮)
ライヴ録音 2019年6月15日 オランダ、コンセルトヘボウ

ブルックナー 交響曲第7番 ベルナルト・ハイティンク オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

2019年に引退を表明したハイティンクが生まれ故郷アムステルダムのコンセルトヘボウで最後に指揮した演奏会のライヴ録音です。

オーケストラはキャリア最初期の1955年から関りを持ち、1957年から首席指揮者を務めたオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団。

そして最後に選んだ曲目は自身の重要なレパートリーとして生涯何度も取り上げてきたブルックナーの第7番。

同年のベルリン・フィルやウィーン・フィルとの最後の演奏会でも披露したプログラムであることから、ハイティンクが特別な想いを込めてこの曲を選んだことが分かります。

澄み切った解釈で清らかに流れる音響は滋味豊かにして瑞々しくもあり、長大な時間を一息でつなぐ雄大さは音楽の中で深呼吸したくなるような心地よさ。

またオランダ放送フィルの整っていながらも柔らかさ、温かさを含ませた独特の音色はブルックナーとの相性も実に良く絶品。故郷オランダとのかけがえのない感動的な名演奏が記録されています。

マルチチャンネル付SACDハイブリッドでの発売も嬉しい、オーケストラ・ファンすべてに捧げたいアルバムです。
キングインターナショナル



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