こんにちは、
ともやんです。
1965年のショパン・コンクール以降のアルゲリッチの活躍は目覚ましいものがありました。
レコーディングも佳作ながら、後世の残る名盤を録音しています。
その中でも注目は、67年2月にアバド&ロンドン響と録音した、ショパンとリストのピアノ協奏曲第1番と同年5月に今度は、アバド&ベルリンフィルと組んだラヴェルのピアノ協奏曲ト長調とプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番です。
アルゲリッチのショパン アバド&ロンドン響と共演
アルゲリッチのショパン・コンクールで優勝から、世界で最も多忙なピアニストとなりました。
その頃の名盤は、アバド&ロンドン響と組んだショパンとリストのピアノ協奏曲第1番です。
中でもショパンは、この曲の持つやるせなさを昇華させた魅力的な演奏です。
コンクールでの実況録音に比べ、さらに強靭な造形力と深い情感に溢れた演奏を聴かせてくれます。俗な言い方ですが、より熟成されコクと深みが出てきたように感じます。
また、一緒に収録されているリストも剛毅さと詩情が入り混じった名演です。
ぜひ、聴いてみてください。
アルゲリッチ ショパン&リスト ピアノ協奏曲第1番 1965
フレデリック・ショパン – Fryderyk Chopin (1810-1849)
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op. 11
Piano Concerto No. 1 in E Minor, Op. 11
1.(18:59) I. Allegro maestoso
2.(09:58) II. Romanza: Larghetto
3.(09:04) III. Rondo: Vivace
total(38:01)
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フランツ・リスト – Franz Liszt (1811-1886)
ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S124/R455
Piano Concerto No. 1 in E-Flat Major, S124/R455
4.(05:09) Allegro maestoso
5.(08:26) Quasi adagio – Allegretto vivace – Allegro animato
6.(04:01) Allegro marziale animato
total(17:36)
マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
ロンドン交響楽団 – London Symphony Orchestra
クラウディオ・アバド – Claudio Abbado (指揮)
録音: February 1968, Walthamstow Town Hall, London, United Kingdom
ショパン&リスト ピアノ協奏曲第1番 マルタ・アルゲリッチ クラウディオ・アバド ロンドン交響楽団
ショパン・コンクール優勝から3年後の1968年、20代半ばのアルゲリッチが30代半ばのアバドのサポートを得て行った録音です。この録音に聴かれる颯爽とした生命力の瑞々しさは、現在の円熟した演奏とはまた違った魅力があります。
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