こんにちは、
ともやんです。
僕とアルゲリッチの出会いは、中学2年生の時に買った、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番でした。
その後、彼女の録音を聴き進めていくうちに凄い演奏と素晴らしい曲に出会いました。
それが、1967年5月から6月に掛けてベルリンで録音されたプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番とラヴェルのピアノ協奏曲ト長調です。
共演は、まだ34歳の若手で売り出し中のクラウディオ・アバド指揮のベルリンフィル。
当時のベルリンフィルの首席指揮者はカラヤン。
レコードのセールスを考えるとカラヤンとアルゲリッチの共演の方がインパクトがあったと思います。
共にドイツ・グラモフォンと契約していたわけで、話がなかったわけではなかったと思います。
でも共演はアバド。
僕は、カラヤンじゃなくて良かったと思います。
演奏を聴く限り、アバドの高い音楽性と瑞々しさはカラヤンにないものだと思うからです。
アルゲリッチの不思議 共演者
ベルリンフィルとの録音で、なぜカラヤンではなかったのだろうか、と不思議に感じました。
共演者の選択に関してもアルゲリッチの不思議さというかポリシーを感じます。
果たして、アルゲリッチとカラヤンの録音やコンサートでの共演というのはあったのだろうか?
僕がディスコグラフィを見ている限り見つけることは出来ませんでした。
なんでなんだろう?
レコード会社の方針だったのだろうか?
それともどちらかが共演を嫌ったのだろうか?
これは僕の勝手な想像ですが、もしどちらかが共演を嫌ったとすれば、アルゲリッチの方だと思います。
彼女には、体制に寄与しない自立した姿勢を感じるからです。
普通に考えるとまだ20代半ばの売り出し中の音楽家なら、当時圧倒的なビッグネームだったカラヤンと共演したいと思うのではないかと考えられます。
でも、どんな理由かわかりませんが、録音での共演は見つけることが出来ません。
アルゲリッチのその気風のいい明快さは、選曲、共演者にも表れていて、そこが人気の一つなのかもしれません。
また、カラヤン以外でも当時の指揮者のビッグネームと言えば、ベーム、バーンスタインという名前が挙げられますが、彼らとの共演も見つけることができません。
このあたりも今後、調べて行きたいと思います。
アルゲリッチ プロコフィエフ&ラヴェル ピアノ協奏曲
セルゲイ・プロコフィエフ – Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op. 26
Piano Concerto No. 3 in C Major, Op. 26
1.(08:55) I. Andante – Allegro
2.(09:00) II. Tema con variazioni
3.(08:57) III. Allegro ma non troppo
total(26:52)
マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
クラウディオ・アバド – Claudio Abbado (指揮)
録音: May and June 1967, Jesus-Christus-kirche, Berlin, Germany
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モーリス・ラヴェル – Maurice Ravel (1875-1937)
ピアノ協奏曲 ト長調
Piano Concerto in G Major
4.(08:19) I. Allegramente
5.(09:03) II. Adagio assai
6.(03:52) III. Presto
total(21:14)
マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
クラウディオ・アバド – Claudio Abbado (指揮)
録音: May and June 1967, Jesus-Christus-kirche, Berlin, Germany
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ラヴェル ピアノ協奏曲ト長調 マルタ・アルゲリッチ クラウディオ・アバド ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
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今聴いても全く新鮮さを失っていない1967年録音の名盤です。
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