村上春樹が教えてくれた名ピアニスト カール・ゼーマン

モーツァルト
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こんにちは、
ともやんです。

先日、早稲田大学内にある村上春樹ライブラリーを訪れたことをきっかけに、村上氏の著書「古くて素敵なクラシック・レコードたち」を読み直し、彼の取り上げている音源を聴いて自分なりのコメントを残そうと思い、このブログに記録しています。

今回は、3番目に取り上げている、モーツァルトのピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503。
村上氏が、気に入っている演奏が、カール・ゼーマンの独奏、フリッツ・レーマン指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のレコード。

僕は、早速利用しているサブスクで探していました。

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ピアニスト/カール・ゼーマンについて

カール・ゼーマン(1910-1983)は、世代的に言えば、あのカラヤン(1908-1989)と同世代。

しかもドイツ・グラモフォンに多く録音を残していますが、カラヤンとの共演は、見当たらないようです。
ベルリン・フィルとの共演はありますが、レーマンやライトナーが伴奏指揮を受け持っています。

僕はカール・ゼーマンの名前を村上氏の著書で初めて知りました。
村上氏の博識とそのマニアぶりにも驚かされます。

そこで以下に、カール・ゼーマンについて、ナクソス・ミュージック・ライブラリーに掲載されている情報から、ポイントをまとめてお伝えします。

オルガニストからピアニストへ

カール・ゼーマン(1910?1983)はブレーメンで一般教育を修了後、ライプツィヒ音楽高等学校付属教会音楽研究所で学び、ギュンター・ラーミンにオルガン、カール=アドルフ・マルティエンセンにピアノを師事しました。

職業人生の初期はオルガン奏者として活動し、フレンスブルクの聖ニコラウス教会、続いてヴェルデン大聖堂のオルガニストを務めています。

しかし25歳でピアニストへの転向を決意し、翌年にはキールのノルトマルク音楽学校で教鞭を執りました。

1942年にはストラスブールでピアノ・マスタークラスを開講し、バッハ作品の公開演奏に精力的に取り組んでいます。

戦後はフライブルク音楽大学で長年教育に携わり、64歳で退職するまで後進を育てました。

幅広いレパートリーと演奏活動

ゼーマンのレパートリーは、バッハやスカルラッティから、ストラヴィンスキー、バルトーク、ヒンデミット、ベルクといった20世紀音楽にまで及びました。

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ《ピアノ、管楽器、打楽器のためのコンチェルティーノ》の献呈者でもあり、同時代作品にも深く関与しました。

1952年から1966年にかけてはヴァイオリニストのヴォルフガング・シュナイダーハンとデュオを組み、ヨーロッパ各地で成功を収めるほか、エディット・ピヒト=アクセンフェルトとも共演・録音を行っています。

共演指揮者にはクレンペラー、ストコフスキー、ロスバウド、ヨッフム、ケンペ、ケルテス、さらにはヒンデミットやストラヴィンスキー自身も名を連ねています。

村上氏は、ゼーマンの演奏に出会うまでは、バレンボイムとクレンペラーの共演盤を愛聴していたそうです。
この演奏も素晴らしいので、ゼーマンとクレンペラーの共演の録音があればぜひ聴きたいですね。

モーツァルトを中心とする主要録音

ゼーマンの録音の中心は1950年代のドイツ・グラモフォンです。

1950年にミュンヘン・フィルとフリッツ・レーマン指揮でモーツァルトの協奏曲K.503を、1953年にはベルリン・フィルとK.537を録音。

いずれも明快さ、様式感、正確さを重視した客観的で抑制の効いた解釈で、後年主流となる「モダンなモーツァルト」を先取りするものでした。

ソナタ全曲や短編作品のほか、K.365(アンドール・フォルデス共演)、K.491(フェルディナント・ライトナー指揮)など協奏曲の名演も残しています。

村上氏が取り上げたのが、1950年録音のレーマン&ミュンヘン・フィルとの共演盤ですね。

バッハから20世紀音楽、再評価へ

オルガン訓練に裏打ちされたバッハ《半音階的幻想曲とフーガ BWV903》は、引き締まった筋肉質な演奏として特筆ものです。

ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルトの独奏曲に加え、ブラームス《幻想曲集Op.116》《小品集Op.118》では節度ある抒情を、ドビュッシー《子供の領分》では美しい音色を聴かせてくれます。

20世紀作品では、ストラヴィンスキー《ピアノと管楽器のための協奏曲》、バルトーク《2台のピアノと打楽器のためのソナタ》(ピヒト=アクセンフェルト共演)などを録音しています。

これらは1999年にDGから4枚組『遺作集』として再発されました。

シュナイダーハンとのデュオ録音や、オルフェオ、クリストフォラスによる放送録音の復刻も進み、今日あらためてゼーマンの厳格で知的な音楽像が評価されています。

そんな訳で、2023年に没後40年を記念して、ドイツ・グラモフォンから今回紹介するCD25枚セットが、発売されました。

以上、ナクソス・ミュージック・ライブラリーを参照

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カール・ゼーマンの名盤

村上氏の紹介している演奏は、古いレコードばかりなので、現在CDで発売されているか、またはストリーミング配信で聴くことができるか、とても心配になります。

しかし、有難いことに、2023年に没後40年を記念してボックスセットが出ていました。

ドイツ・グラモフォン録音全集より

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K. 503
Piano Concerto No. 25 in C Major, K. 503

1.(15:10) I. Allegro maestoso
2.(08:01) II. Andante
3.(08:35) III. Allegretto
total(31:46)

カール・ゼーマン – Carl Seemann (ピアノ)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 – Munich Philharmonic Orchestra
フリッツ・レーマン – Fritz Lehmann (指揮)
録音: 1950年9月、ドイツ

カール・ゼーマン/ドイツ・グラモフォン録音全集

没後40周年記念、DGを代表するアーティストの録音集、CD25枚組+BDAセット
ドイツのピアニスト、カール・ゼーマンは戦後のドイツ・グラモフォンを代表するアーティストで、モーツァルトとバッハの音楽で特に知られています。この録音全集はゼーマンの没後40周年(2023年)を記念して発売されます。初CD化となる曲も多くあり、現代音楽作品に対する親近感も見受けられ、ヴァイオリニスト、ヴォルフガング・シュナイダーハンとの実り多きパートナーシップにも注目させられます。CD25枚組+BDAのBOXセット。
フリッツ・レーマン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、北ドイツ放送交響楽団、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、バンベルク交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、フェルディナント・ライトナー他と共演。
ヒンデミットの録音はオリジナルが「コッホ・シュワン」レーベルの録音で、長い間絶版となっていたものです。
ブルーレイ・オーディオ・ディスクにはヴォルフガング・シュナイダーハンとのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタが全曲収められています。
84ページのブックレットには音楽評論家ヨアヒム・カイザー、カールステン・デューラーによる作品についてのエッセーの他、アーティスト写真も多数掲載しています。
ユニバーサル・ミュージック

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まとめ

僕は、1970年の中学1年の時に初めてレコードを買いました。小遣いがなくて30センチLPレコードは買えず、最初に買ったのは17センチ盤でした。
フリッツ・ブッシュ指揮ウィーン交響楽団によるハイドンの交響曲第100番「軍隊」でした。

それから50年以上、クラシック音楽を楽しんできています。
でも、村上春樹氏の本を読んでいるとまだまだ自分が知らないこと、とりあけ音楽家についてが、たくさんあることに気付かされます。

村上氏の「古くて素敵なクラシック・レコードたち」と続編「更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち」を何度も読み返し、知識を広げていきたいですね。



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