こんにちは、
ともやんです。
タワーレコード限定盤のご案内です。
山田一雄(1912-1991)は、朝比奈隆(1908-2001)と共に、日本のクラシック音楽界を支えた第一人者です。
僕は、山田一雄が札幌交響楽団を録音したベートーヴェンの交響曲全集を愛聴しています。
さて、リヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」の日本初演に参加した経験を持つヤマカズさんが、初演から34年経った1969年に日本フィルと録音した名盤です。
山田一雄 R・シュトラウス 「アルプス交響曲」限定 初登場
今回タワーレコード限定で初発売とのこと。
「まずアルプス交響曲だが、1969年当時の記録用録音ということを考えると、十分すぎるほど立派な音質である。全体の印象としては、ごく細かいミスはあるものの、一発勝負のライヴでこれだけの大所帯をきっちりとまとめあげた手腕に脱帽しないわけにはいかない。~(後略)(平林直哉)」
初演を指揮したのが、クラウス・プリングスハイム。
山田一雄は、指揮をこのプリングスハイムに東京音楽学校(現東京芸術大学)在学中に師事していました。
1934年10月30日に奏楽堂でR.シュトラウス生誕70年記念の演奏会が開かれました。
そこで日本初演された『ツァラトゥストラはかく語りき』と『アルプス交響曲』の演奏に山田一雄が加わっていたというエピソードがあります。
それから34年後の貴重な記録が本作。
彼のディスコグラフィでも初登場となる注目作の登場です。
『アルプス交響曲』はバンダや特殊楽器も数多く含む巨大編成のため今日でも演奏機会が少ない作品ですので、1969年当時はよほどの事が無い限り演奏に踏み切ることはできない難易度が高い曲だったはずです。
オケメンバーの努力もさることながら、得てして長大なこの曲を一瞬たりとて弛緩させない音楽として導いているのは彼ならでは。7つのヴェール~での緊張感溢れる構成力も見事です。
山田一雄&日本フィル リヒャルト・シュトラウス ライヴ
【収録曲】
R.シュトラウス:
1.アルプス交響曲 作品64
2.楽劇「サロメ」作品54より 7つのヴェールの踊り
【演奏】
山田一雄 (指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団
【録音】
1969年1月16日(1)、1971年1月27日(2)、ライヴ
R.シュトラウス: アルプス交響曲, 楽劇「サロメ」より7つのヴェールの踊り<タワーレコード限定> 山田一雄
最後に
1週間後に日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会に行く予定でした。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が危惧されている現在、残念ながらコンサートは中止となってしまいました。
指揮が、日本音楽界の至宝であるコバケンこと小林研一郎さん。
今年4月80歳になられます。
大晦日も恒例のベートーヴェンの全交響曲連続演奏会を聴きに行ってきました。
次の3月14日は、みなとみらいホールでチャイコフスキーの悲愴の演奏予定でした。
早く終息してほしいものです。
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