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ジュリーニ ベートーヴェン 第九 1972&1989

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こんにちは、
ともやんです。

カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)はイタリア出身の指揮者ですが、陽気なイタリアンという雰囲気はなく、厳格で気難しいイメージがあります。

実際、彼は幼少期を北イタリアのドイツ語圏であるボルツァーノで過ごしており、ネイティブなドイツ語を話していたことから、彼の人格形成に影響があったのかもしれない。

指揮者としては需要なポストに就きながら長期に務めることはなく、また楽団の運営には興味がなく、あくまでオーケストラと自分の理想とする音楽を追い求めたようで孤高な求道者のイメージも強いです。

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ジュリーニ ベートーヴェン 交響曲第9番 合唱付き

そんなジュリーニなので、聴くときはどうしても構えてしまいました。
基本的にクラシック音楽は特別崇高なものと思ているわけではなく、気軽に楽しんでいるのですが、ジュリーニとなると、さあこれから聴くぞ!って気合と入れるのが習慣になっています。

さて、今朝気合を入れて聴いたのが、ベートーヴェンの第九の第4楽章。
それを2つ続けて聴いたのですが、充実した1時間でした。

いやー、ジュリーニの第九の終楽章を2つ続けて聴くなんて狂気の沙汰じゃない!って感じながら、いやいやそれが面白いのです。

聴いたのが、1972年フィルハーモニア管と1989年ベルリン・フィル管。
ジュリーニ58歳と75歳の時の録音。

約27年の時差を経て、ジュリーニの演奏も変化しています。

ただ、むしろ1972年の録音が泰然としていていいです。
しかも合唱のパートがその伴奏とするオケのパートはよく聴こえてきて、合唱の練習に聴くには持ってこいですね。

一方、89年2月の録音は、ベルリンフィル自体が微妙な時期で、この頃は終身指揮者だったカラヤンとは最悪な状態で、カラヤンは、この2ヵ月後に辞任しています。
そして同年の7月には急逝したでした。

もしかして次の指揮者としてベルリン・フィルは、ジュリーニを候補の一人として考えていたのかもしれません。この辺の話は調べて改めて書きたいと思います。

さて、流れる大河のような泰然としてフィルハーモニア管との72年の録音に対して、89年の録音は、僕が聴く限りでは、もう少し鄙びていて、静かでようやくフィニッシュで爆発する感じで、不思議な演奏です。

どちらも聴いて欲しいです。
ともにストリーミング配信で聴くことが出来ます。

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ジュリーニ ベートーヴェン 9番 ロンドン響 1972

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

1.(18:19) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(11:47) II. Molto vivace – Presto – Molto vivace – Presto
3.(16:23) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(26:01) IV. Finale: Presto – Allegro assai
total(72:30)

シーラ・アームストロング – Sheila Armstrong (ソプラノ)
アンナ・レイノルズ – Anna Reynolds (メゾ・ソプラノ)
ロバート・ティアー – Robert Tear (テノール)
ジョン・シャーリー=クァーク – John Shirley-Quirk (バス・バリトン)
ロンドン交響合唱団 – London Symphony Chorus
ロンドン交響楽団 – London Symphony Orchestra
カルロ・マリア・ジュリーニ – Carlo Maria Giulini (指揮)
録音:1972年

カルロ・マリア・ジュリーニ~ザ・ロンドン・イヤーズ

ボーナスCD:『ジュリーニの人生と経歴のドキュメンタリーとインタビュー(音声のみ)』(2003年12月ミラノにて収録)

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ジュリーニ ベートーヴェン 交響曲第9番 1989

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

1.(17:05) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(12:57) II. Molto vivace
3.(18:33) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(07:21) IV. Presto
5.(19:43) IV. Recitativo: O Freunde, Nicht Diese Tone!
total(75:39)

ユリア・ヴァラディ – Julia Varady (ソプラノ)
ヤルド・ファン・ネス – Jard van Nes (メゾ・ソプラノ)
キース・ルイス – Keith Lewis (テノール)
サイモン・エステス – Simon Estes (バス・バリトン)
エルンスト・ゼンフ合唱団 – Ernst Senff Choir
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
カルロ・マリア・ジュリーニ – Carlo Maria Giulini (指揮)
録音: February 1989, Philharmonie, Berlin, Germany

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(ヴァラディ/ネス/ルイス/エステス/エルンスト・ゼンフ合唱団/ベルリン・フィル/ジュリーニ)

「ベルリン・フィル×ドイツ・グラモフォン世紀の名盤100」シリーズ。本作は、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮による、格調高く歌い上げた彫りの深いベートーヴェンの交響曲第9番≪合唱≫を収めたアルバム。ジュリーニ円熟期の名演としても、また数多ある同曲の録音の中でも出色の出来といえる名盤。ジュリーニがベルリン・フィルから温かく生き生きとした表情を引き出した一枚。



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