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ロリン・マゼール ベートーヴェン 交響曲第5番&6番「田園」

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こんにちは、
ともやんです。

クラシック音楽を聴くことを趣味として、ある程度に大人になってから改めたことがあります。

それは自分を信じて聴くようになったことです。

クラシック音楽を聴き始めた中学生の頃は、何を聴いていいかわからないので、本や雑誌などで評論家たちが推薦しているものを聴いていました。

その中で、僕がよく参考にしていたのは宇野功芳氏の意見でした。他の評論家たちが当たり障りのない意見を書いているのに対し、宇野氏の文章は過激にして刺激的でした。

また当時帝王と言われていたヘルベルト・フォン・カラヤンに対して厳しい批評をしていたので、アンチ・カラヤンの急先鋒的な存在でもありました。

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音楽評論家の弊害

贔屓の音楽評論家を持つことは悪いことではなく、それを足場に趣味の世界を広げることは良いことだと思います。

しかし、あまりに評論家の意見に左右されてばかりも問題です。
若い頃の僕はそうでした。宇野さんがいうからこれはいい演奏に違いない、これは面白くないに違いない、と考えていたのです。

でも、ある時から宇野さんの意見に囚われていてもつまらないと思うようになり、参考程度で留めるようになりました。

そして自分の耳を信じて判断するようになったのです。

さて、宇野さんの弊害というと語弊がありますが、宇野さんの意見に心酔するあまり、あまり聴かなかったのが、ロリン・マゼール、クラウディオ・アバド、小澤征爾といった宇野さんと同世代の指揮者たちです。

宇野さんは、上記の人たちに関心がなかったのかあまり取り上げていません。
そんなことで、僕もついついその人たちの録音を聴く機会を失していたのです。

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ロリン・マゼールのベートーヴェンを聴く

ロリン・マゼールは、1930年3月6日パリ近郊で生まれたアメリカ国籍の指揮者。2014年7月13日に84歳で死去。

幼少期からヴァイオリンと指揮法を学び神童を称され、10歳前後には、NBC交響楽団やニューヨーク・フィルを振ったそうです。

また1957年からドイツ・グラモフォンと契約し録音を開始、当時カラヤンが首席になったばかりのベルリン・フィルを中心の多くの録音を残しました。

今回5月下旬にそのドイツ・グラモフォンとの録音全集が、オリジナルジャケット仕様とタリ―・ポッターによるエッセイが掲載された80ページにおよぶブックレット付きで発売されます。

今回、そこからベートーヴェンの交響曲第5番「運命」と第6番「田園」を聴きました。
マゼールの若い時期の演奏は、テンポやリズムなどに大胆な解釈を施し、明快でシャープな演奏をする指揮者として有名だったようで、僕もそんな印象を持っていました。

しかし、今回「運命」と「田園」を聴いて、おや、違うかもしれないと感じたのです。
共に整然とした演奏で、響きも充実していてかなりの名演です。奇を衒ったところもなく、非常に誠実な演奏で好感を持ちました。

これはしっかり、じっくり聴きたい録音集だと思います。

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ロリン・マゼール ベートーヴェン 交響曲第5番&6番「田園」

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67

1.(07:58) I. Allegro con brio
2.(10:45) II. Andante con moto
3.(04:52) III. Allegro –
4.(08:42) IV. Allegro
total(32:17)

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, “Pastoral”

5.(09:31) I. Awakening of Cheerful Feelings Upon Arrival in the Country: Allegro ma non troppo
6.(11:46) II. Scene by the Brook: Andante molto mosso
7.(05:25) III. Merry Gathering of Country Folk: Allegro
8.(03:40) IV. Thunderstorm: Allegro
9.(09:25) V. Shepherd’s Song: Happy and Thankful Feelings after the Storm: Allegretto
total(39:47)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ロリン・マゼール – Lorin Maazel (指揮)

録音:1958年6月(運命) 1960年3月(田園) ベルリン

ロリン・マゼール~ドイツ・グラモフォン録音全集<限定盤>

「ここにあるのは音楽です(…)私たちには音楽が必要です。なぜならそれが人々の真の言語だから。言葉は実際には何も表現していません。

そこにはいろいろと障害があるからです。それらは違う人々にとって違うことを意味してしまいます。しかし音は魂から魂へと飛んで行き、そこに絆を作り、一瞬で理解できるものです。世界中を旅している私たちは皆、そのことを理解しています。

コミュニケーションは一瞬で、文化や心の状態を通して正しく伝わります。それは素晴らしいことです。音楽は私たちの言語であり、私たちの真の言語です。人類が実際に持っているたった一つの言語なのです」(ロリン・マゼール)



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