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クトー 名盤 ブラームス ピアノ協奏曲第1番

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こんにちは、
ともやんです。
886回目のメルマガです。

ブラームスの生誕190年記念の第6弾ではピアノ協奏曲第1番をご紹介します。

ピアノの名手であり、オーケストレーションの手練れだったブラームスですから、もっと肩の力を抜いて何曲も作って欲しかったなぁ、なんて思わないわけではありませんが、僅か2曲、それもピアノ協奏曲史上の傑作を残したのは、やはり慎重居士だったブラームスならではと思います。

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ブラームス好きはおじさんだけじゃない

朝比奈隆氏は、ブラームスの音楽は、中高年になってようやくわかるようになると語ったそうです。

なんかわかるなぁって思います。

ブラームスの音楽はセンチメンタルなのです。しかしそれはムード音楽的な甘ったるいものではなく、もっと厳しい構築の中に流れる旋律が、ぐっとくるのです。

だから朝比奈さんが言うように、酸いも甘いも噛み分ける中高年になってわかるというのは、よくわかります。

しかし、今日ご紹介するジョフロワ・クトは、ブラームス好きを公言するピアニストです。
10代前半からブラームスに惹かれていたというから大したものです。

ブラームス好きなのはおじさんだけじゃないということを証明してくれています。

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ジョフロワ・クトーについて

ジョフロワ・クトーの年齢は不明ですが、キャリアから想像すると多分1980年代の前半の生まれではないかと思います。

ですから現在40歳前後かな。

クトーについて調べていると面白い記述が出てきました。
クトーは、10代前半からずっとブラームスに惹かれているそうで、次のように語っています。

「6~7歳から遊び半分でピアノを弾いていましたが、13歳のころにブラームスの《6つの小品作品118》に出合い、すっかり魅了されてしまいました。もっと知りたい、奥に何かがあるという気持ちが募り、ピアニストとしての道を目指すようになったのです。恋をしたときの思いと同じです。以来、ブラームスを弾き続け、いまや自分の音楽と化し、全作品が大好きです」

子供の頃は、体操選手を目指していたそうですが、腕を故障してピアノ一筋に打ち込んだようです。しかも才能があったようで、のちにパリ国立高等音楽院に入学し、2005年に参加したブラームス国際コンクールで優勝の栄冠に輝いています。

この時のことをブラームスの作品ばかりのコンクールなので受けるしかないと思ったそうです。
つまりブラームス好きの俺が受けなきゃ誰が受けるのだということだったと思います。

ブラームス ピアノ協奏曲第1番について

ブラームスのピアノ協奏曲第1番は、1859年1月22日にハノーファーで初演されました。当時ブラームスが26歳。
かと言って若さに任せて一気に作った作品ではなく、最初は1854年には2台のピアノのためのソナタとして草案され、クララ・シューマンと試奏をくり返し構成の練ったようです。

楽器を一緒に弾くと言うことは、心が通い合うもので、まだ21歳のブラームスと35歳のクララにお互い心が通じ合ったのではないかと想像するのは容易だと思います。

次の第2番が完成したのは、1881年で、ブラームスも48歳になっていて、内容も高い完成度をおもった作品です。

もちろん僕も好きな作品ですが、僕は粗削りながら第1番の方が好きです。
なにか端々に青春のほとばしりを感じさせてくれるのです。

ぜひ、聴いてほしい若き日のブラームスの傑作です。

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ジョフロワ・クトー ブラームス ピアノ協奏曲第1番

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op. 15
Piano Concerto No. 1 in D Minor, Op. 15

1.(22:19) I. Maestoso
2.(13:13) II. Adagio
3.(12:28) III. Rondo: Allegro non troppo
total(48:00)

ジョフロワ・クトー – Geoffroy Couteau (ピアノ)
ロレーヌ国立管弦楽団 – Lorraine National Orchestra
ダーフィト・ライラント – David Reiland (指揮)
録音: 2-5 December 2020, Grande salle de l’Arsenal, Metz, France

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 クトー/ライラント

ブラームス愛に生きるジョフロワ・クトー
協奏曲プロジェクト、始動!
ブラームス編曲によるバッハのシャコンヌも収録

ブラームス愛に生きるピアニスト、ジョフロワ・クトー。独奏曲全曲、そしてピアノを伴う室内楽の全曲録音につづき、協奏曲プロジェクトも始動。独奏曲、そして室内楽も完全に手中におさめたクトーによる協奏曲は、作品のもつ雄大さを、オーケストラに負けることなく描ききっております。さらに、カップリングはブラームス編曲によるシャコンヌ。バッハを崇拝していたブラームスが、バッハと心を通わせ、さらに自身にとって近い存在であったクララ・シューマン、そして当時の大ヴァイオリン奏者であるヨーゼフ・ヨアヒムらを思いながら編曲したこのシャコンヌを、クトーは熱き音色で弾ききっています。メス国立管弦楽団(旧称:フランス国立ロレーヌ管弦楽団)は、ラ・ドルチェ・ヴォルタ・レーベルがレコーディングの拠点としているアルスナル・ホールのレジデント・オーケストラで、2018年よりダヴィド・レイランが音楽監督兼芸術監督を務め、その存在感をさらに大きなものとしています。



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