こんにちは、
ともやんです。
ブラームスの交響曲第1番というと何年か前のクラシック音楽雑誌の企画で、好きな交響曲というアンケート調査で、堂々第1位を取った曲です。
実際、コンサートでも盛り上がるし、終わった後のブラボーという掛け声も似合う曲です。
また、CDの数でも相当数出ていると思われ、交響曲1曲に対するCDの数も、ベートーヴェンの”英雄””運命””田園””合唱”などと対抗できる唯一の曲ではないか、と思います。
それだけに、新しい録音が出ても、よし!聴いてやろうという気がなかなか起きないのも事実です。
しかし、僕はサー・エリオット・ガーディナー指揮の手兵オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク の録音があるというので早速聴いてみました。
なぜ興味を引いたかというとガーディナーは、古楽器演奏の権威だからです。
ブラームスの古楽器演奏って聞いただけでわくわくします。
ガーディナーの名盤 ブラームス第1番には賛否両論あり
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68
1.(15:04)I. Un poco sostenuto – Allegro
2.(08:30)II. Andante sostenuto
3.(04:16)III. Un poco allegretto e grazioso
4.(15:57)IV. Adagio – Piu andante – Allegro non troppo ma con brio
total(43:47)
オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク – Orchestre Revolutionnaire et Romantique
ジョン・エリオット・ガーディナー – John Eliot Gardiner (指揮)
ブラームス:交響曲第1番/運命の歌/埋葬の歌(モンテヴェルディ合唱団/オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク/ガーディナー)
そして後半に置かれたメインの第1交響曲。ミュージカルクリティシズム・ドットコムは実演の模様をつぎのように伝えています。
「第1楽章は荘重で推進力に富みながら、魅力的な軽さを維持しました。これは、いくつかの輝かしい木管の演奏、とりわけミヒャエル・ニーゼマンのオーボエ独奏の数々に特徴づけられるアンダンテ・ソステヌートまで進められました。木管セクションはいくつかの場合でも溶け合わず、それこそがまさにポイントのように思われました。
つまり、いかにもブラームスらしい音のカベを作り出そうとする誘惑を避け、慎重に書かれた譜線の独立を維持するための。第3楽章では、ずっと自由なテンポを採り、最初の急速部では突然、惜しまずにスピードを上げたにもかかわらず、オケの奏者たちはとても敏感に反応して、これは結果としてスリリングな効果をあげました。
フィナーレは終始、歓喜そのものでした。長大な序奏はうまく盛り上がり、ナチュラル・ホルンは重要な主題においてじつに壮大でした。
そして、楽章主部自体は、ガーディナーのアプローチの正当性をこの上なく示していました。また、スリリングでとても楽しく、そうであるからひとしお奏者たちにははっきりと楽しみを与えていました。なかには過ぎし年の偉大なるブラームス風なものにはあった歴史的価値がここにはないと主張するものがいるかもしれません。
けれどもわたしにとって、この演奏はこのすばらしいシンフォニーからクモの巣を払いのけ、この状況において途方もないクライマックス(とりわけトランペットとホルンが壮麗にまばゆく輝くコラール主題の最後の反復)はわたしがかつて聴いたことがないほど心を打ちました。」
加えて、優美なフレージングに明解なテクスチュア。そして慎重なポルタメントと柔軟性あるテンポ。時代考証派きっての碩学ガーディナーのことですから、このプロジェクトに着手する過程におけるモダン・オケでの成果も盛り込まれているとみるべきでしょう。ベルリオーズ、シューマンやベートーヴェンからはるかに深化を遂げて帰ってきたガーディナー&手兵ORRによるブラームス。今後の続篇にもおおいに期待をつなぐシリーズの登場といえそうです。
ガーディナーの名盤 ブラームス交響曲第1番 期待に違わぬ名演
僕は、序奏部分を聴いただけで嬉しくなりました。
まさに期待に違わぬ名演だからです。
オーソドックスな演奏からは考えられない、音が聴こえてきます。
まさに個性的。
しかも胸のすく快速テンポなので、その推進力には圧倒されます。
逆に賛否両論も出るだろうな、と思っていたら、タワーレコードのレビューなどには、ネガティブな意見も出ていましたね。
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