こんにちは、
ともやんです。
トーマス・ダウスゴーは、1963年、デンマーク生まれの指揮者。
コペンハーゲンで学び、ロンドンの王立音楽院でノーマン・デル・マーに師事した。1993年から小澤征爾率いるボストン交響楽団の副指揮者を務め、1997年にはスウェーデン室内管弦楽団の音楽監督に就任した。世界各地のオーケストラと共演し、レパートリーもモーツァルトからルトスワフスキと幅広い。クリティカル・エディションによるベートーヴェンの管弦楽曲全集や、北欧の隠れた交響曲作家スヴェンセンの作品の録音などに意欲的に取り組んでいる。
以上が、タワーレコード・オンラインに掲示されている簡単なプロフィールです。
年齢からすると今年58歳で指揮者としてもっとも脂ののった年齢ではないかと思います。
僕が彼の名前を初めて知ったのは、2005年に出版された『交響曲CD 絶対の名盤』福島章恭著でした。
福島氏は、近年でもっともフレッシュな印象を受けた演奏として取り上げていました。
このブログでも、ベートーヴェンとブラームスの演奏を取り上げていて、最近では今年4月に上記の記事をアップしています。
ダウスゴー ベルゲンフィル ブルックナー 交響曲第3番
ダウスゴーのブルックナーを聴きました。曲は、交響曲第3番。
多くの名演があり、昨日もパーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送響の録音を取り上げました。
1873年初稿・ノヴァーク版を採用しているのは録音では少なく、私が見た限りでは今世紀に入って多く録音されているようです。近年では1998年にティントナーが、この版で録音しています。
もっとも1928年のアントン・コンラート指揮ウィーン交響楽団で第三楽章を聴いたことがあります。
90年以上前の録音ながら意外と音質がしっかりしていて聴くことが出来ました。
さて、ダウスゴーに戻ります。
こんな刺激的なブルックナーを初めて聴きました。
イントロから聴きなれた曲の雰囲気と全然違うのです。
これは版の違いなのか、演奏の違いなのかわかりません。
しかも第二楽章や終楽章の盛り上がりも素晴らしく、これは聴かずに死ねない名演だと思います。
ダウスゴー ベルゲンフィル ブルックナー 交響曲第3番 CD
アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第3番 ニ短調 WAB 103 (1873年初稿・ノヴァーク版)
Symphony No. 3 in D Minor, WAB 103 (original 1873 version, ed. L. Nowak)
1.(19:15) I. Gemasigt, misterioso
2.(15:51) II. Adagio: Feierlich
3.(06:05) III. Scherzo: Ziemlich schnell
4.(14:28) IV. Finale: Allegro
total(55:39)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団 – Bergen Philharmonic Orchestra
トマス・ダウスゴー – Thomas Dausgaard (指揮)
録音: 17-21 June 2019, Grieghallen, Bergen, Norway
ブルックナー: 交響曲第3番 (1873年原典版ノーヴァク校訂第1稿) トーマス・ダウスゴー 、 ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
1873年原典版のノーヴァク校訂第1稿で演奏!
ダウスゴーらしい刺激的にして繊細な緩急も交えたブルックナーの交響曲第3番。SACDハイブリッド盤。数多くの録音で評価を集めるトーマス・ダウスゴー。ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団を振った交響曲第6番(KKC-6150 / BIS SA-2404)は、レコード芸術誌(2020年5月号)の特集「新時代の名曲名盤500」にて同曲のベスト・ワン・ディスクに選ばれており、数多の名盤が揃う同曲でダウスゴー盤がその筆頭として注目されております。期待の新録音は交響曲第3番です!
当録音では1873年の原典版のノーヴァク校訂第1稿を使用して演奏しております。「私がこの交響曲を知ったのは第3稿(1889年稿)でしたが、1873年の原典版のスコアに立ち返ったとき、自分自身と完全に調和し、そのユニークで実験的なスタイルは最初から最後まで光り輝いていました。
絶望と恍惚を感じる、これこそがブルックナーの最も崇高な部分であり、どの版を選択すべきかを自然と導いてくれるものだと思います」と語るダウスゴー。ワーグナーに献呈されたこの交響曲第3番をダウスゴーらしい刺激的にして繊細な緩急を交えた演奏で聴かせます!キングインターナショナル
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