こんにちは、
ともやんです。
リッカルド・ムーティ指揮ベルリン・フィルによるモーツァルトのレクイエムとなると悪いはずはありません。
しかもムーティは、合唱の扱いでも手練れの指揮者ですし。
ところが、そんなありきたりの期待など突き抜けるような素晴らしい演奏なのです。
しかも、主役はムーティでも、ベルリン・フィルでも、ソリストたちでもありません。
そう、スウェーデン放送合唱団とストックホルム室内合唱団なのです。
もっと言うなら、合唱指揮のエリック・エリクソンが、合唱団メンバーと、モーツァルトのレクイエムの録音をやろうじゃないか、と企画して、
じゃ、指揮とオケどうする?
ムーティさんとベルリンフィルあたりでいいじゃない?なんて乗りでやっていたとしたら最高です。
もちろん僕の妄想ですが;^^
合唱団の一員としてモーツァルトのレクイエムを歌った経験のある僕としては、ただただスウェーデン放送合唱団とストックホルム室内合唱団に圧倒され、そして聴き惚れっぱなしのCDでした。
アヴェ・ヴェルム・コルプス
レクイエムと一緒に収録されているのが、アヴェ・ヴェルム・コルプス。
作曲されたのは、1791年6月17日バーデンにて。
モーツァルトは、この年の12月5日に35年の生涯を閉じているので、まさに円熟と精妙を極めたモーツァルト最後期の様式を見事に集約した傑作です。
全篇わずか45小節。演奏時間にして約3分弱。
この作品は、友人の合唱指揮者アントン・シュトルに贈られたもので、彼は当時バーデンで保養中の妻コンスタンツェを何くれとなく世話してくれたお礼にということでした。
なおテキストの作者は不詳となっています。
スウェーデン放送合唱団とストックホルム室内合唱団で聴くまさに奇跡のような美しさ。
これを聴くためだけにこのCDを買う価値があると思います。
ムーティ モーツァルト レクイエム
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
レクイエム ニ短調 K. 626
Requiem in D Minor, K. 626
作詞 : ミサ典礼文 – Mass Text
1.-14.total(54:20)
パトリシア・パーチェ – Patrizia Pace (ソプラノ)
ヴァルトラウト・マイヤー – Waltraud Meier (メゾ・ソプラノ)
フランク・ロパルド – Frank Lopardo (テノール)
ジェイムズ・モリス – James Morris (バス)
スウェーデン放送合唱団 – Swedish Radio Chorus
ストックホルム室内合唱団 – Stockholm Chamber Choir
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
リッカルド・ムーティ – Riccardo Muti (指揮)
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アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618
15.(03:28) Ave verum corpus, K. 618
作詞 : 不詳 – Anonymous
スウェーデン放送合唱団 – Swedish Radio Chorus
ストックホルム室内合唱団 – Stockholm Chamber Choir
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
リッカルド・ムーティ – Riccardo Muti (指揮)
「クラシック・マスターズ」シリーズ。リッカルド・ムーティ&ベルリン・フィルによる感動的なレクイエム。演奏者たちの、本作品にかける思いが迫ってくる屈指の名演奏集。オーケストラ、ソリストに加えて、エリック・エリクソンが率いるストックホルム室内合唱団とスウェーデン放送合唱団の合唱も最高水準の出来ばえで、崇高なレクイエムの世界へ誘う1枚。
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