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ブロムシュテット 名盤 モーツァルト交響曲第39-41番

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こんにちは、
ともやんです。

ヘルベルト・ブロムシュテットは、1927年7月11日生まれなので今年で96歳になる現役最高齢の指揮者です。

僕は、ブロムシュテットの実演を1度だけ聴いています。確か80年代の終わり頃だったから、今から35,6年前。その時で既に60歳だったことを考えると凄いです。

もう休んだらと思う気持ちもあるけど、逆に現役だからこそ良いのかもしれません。

今日は、そんなブロムシュテットが、85歳から92歳にバイエルン放送響と録音したモーツァルトの後期三大交響曲の録音を聴きました。

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ブロムシュテットの凄さ

過去の巨匠などの録音を聴くと、高齢になるとどうしてもテンポが遅くなり、またオーケストラのコントロールが甘くなったりする傾向を感じます。

その中でも、壮年期と変わらず生き生きと颯爽とした演奏を続けた人というと、僕はスクロヴァチェフスキをまず思い出します。スクロヴァチェフスキも90歳を越えても活動した人です。

そして現役では、もうこの人しか思いつきません。もちろんヘルベルト・ブロムシュテット。90歳を越えても端正で瑞々しい音楽を創り上げています。
まさに驚異です。

3曲の中でも90歳の時に録音した第41番「ジュピター」がもっとも引き締まった演奏です。巨匠になるとスケールな雄大な演奏をしたいところですが、それをしないのはブロムシュテットの美学でしょうか。

そして92歳で録音した第39番にもしっかり引き継がれているのが凄いことです。

もうここまで来たら100歳での現役の指揮姿を観たい、聴きたいと思うのは僕だけじゃないと思います。

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ブロムシュテットの実演が素晴らしかった

ブロムシュテットの実演を聴いたのは、確か80年代の後半、シュターツカペレ・ドレスデンと来日した時でした。

同時期、メータとイスラエル・フィルも来日していて、僕は2つとも行きました。
そして、示し合わせた分けじゃないでしょうが、プログラムは共にマーラー作曲交響曲第1番「巨人」でした。

しかし、演奏の印象が雲泥の差でした。
ブロムシュテットの躍動感溢れるいきいきとした演奏に対し、メータは、鈍重な演奏だったのです。また、メータが、各楽章が終わったあと指揮棒を下げる時に、腕をだらっと下げて太ももに当たり音が出るほどでした。いかにも疲れたって感じで非常に印象が悪かったです。

そんなところから、演奏に対する姿勢も全く違った印象でした。
それ以来、僕の中ではブロムシュテットの株が天井知らずであがり、逆にメータを聴くことはなくなりました。

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ブロムシュテット モーツァルト交響曲第39-41番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543

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1.(10:01) I. Adagio – Allegro
2.(07:38) II. Andante con moto
3.(04:12) III. Menuetto: Allegretto
4.(08:03) IV. Finale: Allegro
total(29:54)
録音: 17-21 December 2019, Philharmonie im Gasteig, Munich, Germany

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交響曲第40番 ト短調 K. 550
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550

5.(07:52) I. Molto allegro
6.(12:18) II. Andante
7.(04:30) III. Menuetto: Allegretto
8.(09:29) IV. Allegro assai
total(34:09)
録音: 31 January – 1 February 2013, Herkulessaal, Munchen, Germany

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交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”

9.(10:59) I. Allegro vivace
10.(10:34) II. Andante cantabile
11.(05:10) III. Menuetto: Allegretto
12.(11:47) IV. Molto allegro
total(38:30)

バイエルン放送交響楽団 – Bavarian Radio Symphony Orchestra
ヘルベルト・ブロムシュテット – Herbert Blomstedt (指揮)
録音: 21-22 December 2017, Herkulessaal, Munchen, Germany

モーツァルト 交響曲第39番-第41番 ヘルベルト・ブロムシュテット バイエルン放送交響楽団

初CD化の第39番を加えて、後期三大交響曲が完成。
2022年7月11日に95歳の誕生日を迎えたヘルベルト・ブロムシュテット。
高齢にもかかわらず精力的に演奏活動を行っています。日本にもしばしば来日し、2022年10月には足腰の怪我を克服して桂冠名誉指揮者を務めるNHK交響楽団を指揮、マーラーとシューベルトの交響曲を演奏し聴衆を沸かせました。
この2枚組は、すでに発売されている交響曲第40番・第41番(900164)に、今回初CD化となる交響曲第39番を加えたもの。

ブロムシュテットは「第40番の交響曲には人間の内面に存在する全ての暗い側面が表現されている」と語るほど、第40番に魅せられているといい、この演奏でも端正な表現の中に、情熱的なモーツァルト像を構築しています。
第41番では最終楽章の壮大なフーガが圧巻。
そして柔和な雰囲気と華やぎに彩られた第39番は、齢を重ねても若さを失わないブロムシュテットらしい演奏。熟成された正攻法のモーツァルトです。



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