こんにちは、
ともやんです。
ドイツ・グラモフォン創立125周年記念で当レーベルが誇る膨大な録音から、これは!という名演の名盤が100タイトル発売されます。
よくぞ100タイトルにまとめたもんだと思いますが、4月12日にアナログ録音から40タイトル、5月17日にデジタル録音から60タイトルが発売されます。
クレーメル&アルゲリッチの共演盤
ギドン・クレーメルは1947年2月27日ラトヴィアのリガ生まれ。
両親ともヴァイオリニストでしたが、ナチスの台頭でリガに亡命。また祖父もスウェーデン生まれの偉大なヴァイオリニストで、名手としてドイツで活躍し、リガ音楽院の教授も務めたそうです。
そんな家系に生まれたクレーメルなので、旧ソ連出身のヴァイオリニストという先入観を持つとそのレパートリーの広さと先鋭的な感覚に驚くと思います。
一方、マルタ・アルゲリッチは、1941年6月5日アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。5才からピアノを学び、49年わずか8才の時にテアトロ・コロンでモーツァルト第20番、ベートーヴェンの第1番協奏曲を弾いて、アルゼンチンの楽壇を驚嘆させたそうです。
その後、16才でブゾーニ国際コンクール、ジュネーヴ国際コンクールで優勝し、一躍その名がヨーロッパに知られるようになりました。
二人共才能に溢れ研鑽を積んだ音楽家ですが、生まれも育ちも性格も違う二人が、共演してこんな素敵な演奏を創り上げることが出来るなんて音楽って本当に素晴らしいと思います。
プロコフィエフ ヴァイオリン・ソナタ
最近、プロコフィエフを少しずつ聴くようになりました。
どうもロシア系の近代の作曲家ショスタコービッチ、プロコフィエフ、ラフマニノフなどには、いまひとつ親しめませんでした。チャイコフスキーは大好きなんですが。
ただ、聴きだすとそれなりにそのおもしろさが分かってきました。
プロコフィエフでは、ピアノ協奏曲第3番は、大好きな作品となり、最近ではいろいろなピアニストで聴き比べたりしています。
そして今回聴いたクレーメルとアルゲリッチの共演によるヴァイオリン・ソナタ。
これがなかなか良いのです。ちょっとプロコフィエフに深入りしそうです。
クレーメル&アルゲリッチ プロコフィエフ ヴァイオリン・ソナタ集
セルゲイ・プロコフィエフ – Sergey Prokofiev (1891-1953)
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op. 80
Violin Sonata No. 1 in F Minor, Op. 80
1.(06:58) I. Andante assai
2.(06:42) II. Allegro brusco
3.(07:33) III. Andante
4.(07:17) IV. Allegrissimo
total(28:30)
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5つのメロディ Op. 35bis
5 Melodies, Op. 35bis
5.(02:12) No. 1. Andante
6.(02:50) No. 2. Lento ma non troppo
7.(03:28) No. 3. Animato, ma non allegro
8.(01:28) No. 4. Allegretto leggero e scherzando
9.(03:13) No. 5. Andante non troppo
total(13:11)
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ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op. 94bis
Violin Sonata No. 2 in D Major, Op. 94bis
10.(07:40) I. Moderato
11.(04:38) II. Scherzo: Presto
12.(03:42) III. Andante
13.(06:52) IV. Allegro con brio
total(22:52)
ギドン・クレーメル – Gidon Kremer (ヴァイオリン)
マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
録音: April 1991, Maison De La Radio Bri/Rib Studio 4, Brussel, Belgium
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番/5つのメロディ(クレーメル/アルゲリッチ)
「僕たちは気性も態度も違っているけれど、どこか言葉では表せない次元で、何か共通したものを持っている。
僕とマルタの間では、音楽についての話をあまりしなくても済むところが素晴らしい」と語るギドン・クレーメル。アルゲリッチの炎のように燃え盛るピアノと、クレーメルの怜悧でクールなヴァイオリンの調和を耳にすると、クレーメルが発した言葉の意味が非常によく理解できます。
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