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クルト・ザンデルリンク ショスタコーヴィチ交響曲第5番

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こんにちは、
ともやんです。

クルト・ザンデルリンク。1912年9月19日ドイツ生まれ。
明日が110回目の誕生日で、今日9月18日が11回目の命日。

つまり99歳の誕生日の前日に亡くなったのです。
高齢になっても活動を続ける指揮者もいますが、さすがに98歳までは無理で、90歳直前に引退を表明し、引退コンサートは、2002年5月19日でした。

ベルリン交響楽団を指揮しての公演で、ブラームスの『ハイドンの主題による変奏曲』、ソリストとして内田光子を迎えモーツァルトのピアノ協奏曲第24番、シューマンの交響曲第4番だったそうです。

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クルト・ザンデルリンクの演奏が好きな理由

このブログでは、クルト・ザンデルリンクを12回取り上げています。

かなり取り上げている方です。というのもカテゴリーに登録している指揮者が120名いますが、その内の30名に入っているからです。

基本的にブログで取り上げるということは、まず好きである、次に気になる、またアクセスを稼げるということで、ブログ力を上げるならアクセスを稼げる指揮者の記事を書いた方がいいでしょうが、やはり記事を書きたい、または書けるとなると好きな指揮者が一番ですね。

ということでクルト・ザンデルリンクは好きな指揮者です。
なんか回りくどいですね。

では、ザンデルリンクのどこがいいのか?
ザンデルリンクの録音を聴いているとここで気を引いてやろう、ここで驚かせてやろう、ここで効果を出したやろうと山っ気が全く感じないのです。

あくまで楽譜を徹底的に研究し、誠実に演奏を展開しているだけです。
しかもムラヴィンスキーの下でレニングラード・フィルで研鑽を積んだだけに音楽の奥行きと深さは最高で派手ではないのに深い感銘を与えてくれます。

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クルト・ザンデルリンクのショスタコーヴィチ

今日は、第5番だけ聴きましたが、第1番・6番・8番・10番・15番の6曲が収録されたSACDハイブリッド盤もご紹介します。

第5番に関しては、あの宇野功芳氏も絶賛しています。

その絶賛文を一部引用いたします。
“効果満点の迫力を持つバーンスタイン、個性的、天才的なムラヴィンスキーに対し、ザンデルリンクはドイツ風の純音楽的美演だ。楽曲の意味をえぐり出さず、弦を主体に金管を打楽器を抑え、ほの暗い、渋いショスタコーヴィチを描いていく。

中略

とくにラルゴが名演で、高貴な気品やクライマックスにおける遠近感、立体感はこれ以上求め得ないほどだ。”

個人的には、終楽章のAllegro non troppoも素晴らしいです。
ここはもっとも効果を上げたいところですが、Allegro non troppoにしてはテンポが速めかなと思うくらい推進力をもった演奏です。しかし思わせぶりなところはなくストレートでしかも深い演奏が印象的です。

ぜひ、聴いてほしい名演です。

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クルト・ザンデルリンク ショスタコーヴィチ交響曲第5番

ドミートリー・ショスタコーヴィチ – Dmitry Shostakovich (1906-1975)
交響曲第5番 ニ短調 Op. 47
Symphony No. 5 in D Minor, Op. 47

1.(17:36) I. Moderato
2.(05:31) II. Allegretto
3.(15:32) III. Largo
4.(11:49) IV. Allegro non troppo
total(50:28)

ベルリン交響楽団 – Berlin Symphony Orchestra
クルト・ザンデルリンク – Kurt Sanderling (指揮)

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(ベルリン響/ザンデルリンク)

“雰囲気と奥行きとこくのある味わいは抜群であり、さらに音色のしなやかな陶酔美にいたっては、曲の本質とはやや違うかもしれないが、ほかに類例を見ない。

それはきわめて内面的な表現なのだが、じゅうぶんな粘着力を持ち、深々として豊かなのである。”(宇野功芳記)

ショスタコーヴィチ 交響曲集(第1番、第5番、第6番、第8番、第10番、第15番) クルト・ザンデルリング ベルリン交響楽団

ドイツの名指揮者クルト・ザンデルリング(1912~2011)はユダヤ人だったため、1935年に祖国を追われ、1936年から叔父の住むソヴィエト連邦に移住。1941年からはムラヴィンスキー率いるレニングラード・フィルの指揮者陣に加わり、ムラヴィンスキーから薫陶を受けるとともに、大作曲家ショスタコーヴィチと交流をもちます。

1960年に東ドイツ政府に請われて帰国し、ベルリン交響楽団(現ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)の首席指揮者に就任し、歴史の浅かった同団を世界水準のオーケストラに育成しました。

このショスタコーヴィチの交響曲集は両者の関係が熟成した1976年から1983年にかけて、東ドイツのエテルナ社によってアナログ・ステレオ録音されたものです。

作曲者と交流したザンデルリングの解釈は、譜面を隅々まで誠実に音にし、交響的な音の積み重ねを彫り深く表現し、ショスタコーヴィチらしい軽いユーモアから悲痛な心の叫びまで、多種多様な性格を十二分に生かしつつ、それらをドイツのオケならではの柔らかく重厚な響きで包み込んだものとなっています。

したがって、楽曲のクライマックスでも決して絶叫調にならず、有機的な響きを保っており、刺激的な演奏が多い中、異彩を放つ演奏となっています。しかし、前記したように移り変わる楽曲の情景は十全に表現されており、最も音楽的でいて意味深いショスタコーヴィチ演奏が成し遂げられています。



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