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ショスタコーヴィチ 交響曲第14番 モスクワ 初演の日

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こんにちは、
ともやんです。

今日は、ショスタコーヴィチ交響曲第14番の初演の日です。
初演と言っても世界初演は、この日の1週間前の9月29日でレニングラードにおいて。
実は、この時のゴタゴタがもとで、10月6日にモスクワ初演が行われたのです。

告白するとショスタコーヴィチ交響曲第14番は、今日初めて聴きました。
実は、ちゃんとルドルフ・バルシャイ指揮WDR交響楽団の全集盤を持っているにもかかわらず、この第14番を聴いていなかったのです。

そして昨晩、今日が初演の日だと知って急遽聴きました。

そして聴いて大きなの感銘を受けました。

聴いた演奏は、ルドルフ・バルシャイ指揮西ドイツ放送交響楽団。
バルシャイは、ショスタコーヴィチと親交があり、第14番の初演指揮者でもあります。

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ショスタコーヴィチ交響曲第14番の初演

初めて第14番を聴いて、交響曲第というよりも管弦楽付き声楽曲という感じで、マーラーの「大地の歌」を連想させます。

また、管弦楽も弦楽器と打楽器と言う構成で、不思議な響きを体感します。

作曲時の年齢は63歳。
この曲は、「死」に対するイメージを独自の視点から追求した傑作と言われています。

また初演のソプラノ歌手の人選でもゴタゴタがあったことでも有名です。

ショスタコーヴィチは当初、ソプラノにヴィシネフスカヤを起用しようとしていました。しかし、ヴィシネフスカヤは、多忙をきわめた大物歌手だったのでスケジュールがなかなか折り合いがつきませんでした。
ショスタコーヴィチは、一刻も早く初演をしたかったので、結局、彼女より6歳年下のミロシニコワに歌わせることを考えました。

しかし、この人選をめぐって二人のソプラノ歌手の関係が険悪になってしまったのです、というよりもヴィシネフスカヤが激怒したようです。
そこで初演指揮者バルシャイの提案により、1969年9月29日のレニングラード初演(世界初演)はミロシニコワが、1週間後、10月6日のモスクワ初演はヴィシネフスカヤが歌うことでなんとか結着したということです。

なお、ミロシニコワは、公式初演に先立つ6月21日、関係者のためにおこなわれたモスクワでの非公式初演で歌っているので準備万端でした。
そこでメロディア・レーベルがおこなったセッション・レコーディングでも彼女が起用されています。

この曲は、ベンジャミン・ブリテンに献呈されていて、翌1970年6月14日に、ベンジャミン・ブリテン指揮イギリス室内管弦楽団でロンドン初演が行われました。
実は、モスクワ初演では、準備不足のためかヴィシネフスカヤに出を間違えたりのミスがありましたが、ロンドン初演と73年にロストロポーヴィチ指揮でセッションとライブでは、素晴らしい歌唱を披露し、面目を保ちました。

ちなみにヴィシネフスカヤは、ロストロポーヴィチ夫人です。
この曲に出会えたことで、バルシャイの他の録音やロストロポーヴィチ、また最近評判になっているネルソンスの演奏など聴いていきたいと思います。

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バルシャイ ショスタコーヴィチ交響曲第14番

ドミートリー・ショスタコーヴィチ – Dmitry Shostakovich (1906-1975)
交響曲第14番 ト短調 「死者の歌」 Op. 135
Symphony No. 14, Op. 135
作詞 : ギヨーム・アポリネール – Guillaume Apollinaire
作詞 : フェデリコ・ガルシア・ロルカ – Federico Garcia Lorca
作詞 : W・クシェルベッカー – Wilhelm Kuchelbeker
作詞 : ライナー・マリア・リルケ – Rainer Maria Rilke

1.(04:21) I. De profundis: Adagio
2.(02:49) II. Malaguena: Allegretto
3.(08:00) III. Loreley: Allegro molto
4.(06:13) IV. The Suicide: Adagio
5.(02:58) V. On the Watch: Allegretto
6.(01:31) VI. Madam, look!: Allegretto
7.(08:20) VII. In the Sante Prison: Adagio
8.(02:07) VIII. Reply of the Zaporozhye Cossacks to the Sultan of Constantinople: Allegro
9.(03:44) IX. O Delvig, Delvig!: Andante
10.(04:22) X. Death of the Poet: Largo
11.(01:03) XI. Conclusion: Moderato
total(45:28)

アッラ・シモーニ – Alla Simoni (ソプラノ)
ウラディーミル・ヴァネーエフ – Vladimir Vaneev (バス)
西ドイツ放送交響楽団 – West German Radio Symphony Orchestra
ルドルフ・バルシャイ – Rudolph Barshai (指揮)
録音: 1999 – 2000, Philharmonie, Koln, Germany

ショスタコーヴィチ:交響曲全集 (Shostakovish: Symphonies)

演奏団体:West German Radio Symphony Orchestra
指揮:ルドルフ・バルシャイ

演奏者:Alla Simoni、ウラディーミル・ヴァネーエフ、セルゲイ・アレクサーシキン
演奏団体:ケルン放送合唱団、Moscow Choral Academy
作曲:ドミートリー・ショスタコーヴィチ



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