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アンチェル わが祖国 1968

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こんにちは、
ともやんです。

ベドジフ・スメタナは、チェコ・スロバキアの国民主義音楽の祖と言われています。郷土ボヘミアの民族的な音楽や伝説などの素材を使って、器楽曲やオペラを書き続けた人です。

また、スメタナが生まれた頃のチェコは、オーストリア=ハンガリー帝国の統治下でしたが、民族的な革命の気運も上がっていた頃で、スメタナもその影響を受け要注意人物と思われたようで、一時期スウェーデンに逃れてました。

陸続きのヨーロッパは、中世の頃から民族同士に争いが絶えず、特に地理的にはその中央に位置するチェコやスロバキアは、常に大国の驚異に晒されていました。

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アンチェル スメタナ わが祖国 1968

だからスメタナが祖国の自然や伝説や歴史を讃えた6つからなら交響詩「わが祖国」は、チェコの人たちの心を熱くすることは容易に想像できます。

それを演奏するアンチェルやチェコフィルのメンバーもまた観客も第二次世界大戦でドイツに占領され、生死の中を彷徨った経験者も多くいただろうから、プラハの春音楽祭では、大きな民主化への気運が盛り上がったことだろうと思います。

しかし、このライブが行われた僅か3ヶ月後には、ソ連がチェコに侵攻し、再び約20年間に及ぶソ連体制下に置かれることになりました。

たまたま演奏旅行でアメリカにいたアンチェルは、帰国を諦め亡命することになったのです。

第二次大戦でユダヤ系のためナチスに囚われ家族を失い、そして今度はソ連によって祖国を離れざるを得なくなったアンチェルの心境は、僕には想像すら出来ないものです。

ただこの1968年5月12日のチェコフィルとのスメタナの「わが祖国」の演奏時には、アンチェルは少なからず祖国の先行きに希望を持っていたことでしょう。

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スメタナ わが祖国

スメタナの交響詩「わが祖国」は6つの曲から構成されています。その中でも2曲目の「モルダウ」が有名で、個別に演奏されることも多いです。

全6曲の演奏時間は、75分前後も要するのでなかなか通して聴くことは出来ません。
でも今回2回も聴いてしまいました。

ただ、モルダウ以外の5曲は、まだまだ馴染めない部分があります。
でもなにか心をざわつかせるような感じは伝わってきます。

またアンチェル&チェコフィルの演奏だから2回も聴くことが出来たと思います。
アンチェル&チェコフィルの貴重なライブ録音は、大切に聴いて行きたいです。

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アンチェル わが祖国 1968

ベドジフ・スメタナ – Bedrich Smetana (1824-1884)
連作交響詩「わが祖国」
Ma vlast (My Fatherland)

1.(13:58) No. 1. Vysehrad (The High Castle)
2.(11:50) No. 2. Vltava (Moldau)
3.(10:01) No. 3. Sarka
4.(12:04) No. 4. Z ceskych luhu a haju (From Bohemia’s Woods and Fields)
5.(12:32) No. 5. Tabor
6.(13:59) No. 6. Blanik
total(74:24)

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 – Czech Philharmonic Orchestra
カレル・アンチェル – Karel An?erl (指揮)
録音:1968年5月12日/スメタナ・ホール【プラハの春音楽祭】(ステレオ)

カレル・アンチェル&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団~ライヴ音源集

1968年5月、「プラハの春音楽祭」における『わが祖国』のライヴ音源はRadio Servisレーベルからリリースされていますが、今回リリースされるセットではもちろんチェコ放送からのオリジナル・マスター・テープを使用しております。亡命先のトロントに旅立つ前に行った最後のライヴ音源の一つであり、当団との熱演は感動せずにはいられません。



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