こんにちは、
ともやんです。
ジョン・バルビローリ(1899-1970)が得意とする、英国音楽からエルガーの交響曲第1番と第2番がSACDハイブリッドで7月24日発売予定で、ただいま予約受付中です。
発売予定が、今月の24日ということで、まさかオリンピックの開会式に合わせた訳ではないでしょうが、もし東京オリンピックが開催されていれば、7月24日が開会式でした。
なんでも交響曲2曲は、国内初発売となっていますが、では僕が聴いているのは輸入盤?と思いながら、改めて聴き直して深い感銘を受けました。
やはりバルビローリは、ヒューマンは名指揮者なのです。
バルビローリ エルガー交響曲第1番 情感だだ洩れの名演
ジョン・バルビローリは、イギリス人ながらフランス人、イタリア人の血も引きラテン的な気質とチェリスト出身ならではのカンタービレに対する独特な感覚を持ち、それがバルビローリの根幹部分と方法論を規定しているようです。
人々、特にオーケストラの楽員たちから愛され、客演したベルリンフィルからは、指揮したマーラー交響曲第9番では、大きな感動を受けということで、団員たちの要望によりレコーディングにまで発展したほどです。
特に晩年のバルビローリは、旋律的で情緒たっぷりなアプローチを得意としていましたが、風格溢れる音楽は、オーケストラ音楽の醍醐味でもある響きの魅力と旋律表現の名人芸とが結びついて魅力十分です。
そして連綿とつづられる情感豊かな音楽が、聴き手に深い感銘を与えてくれます。
さて、昨日に続いて今日は、バルビローリの指揮で得意のエルガーの交響曲を聴きました。
エルガーは、76年の生涯に交響曲を2曲残しています。
どちらも重厚で威厳をもった名曲で、特に僕は第1番が大好きです。ブラームスや同時代のマーラーと並ぶ名曲だと思っています。
第1番をバルビローリの指揮で聴くと第一楽章の荘厳な序奏から、情感が零れ落ちそうになり、僕は不覚にもこみ上げてくるものがあります。
やはりこの曲は、あっさりすっきり演奏するよりも情感豊かな演奏がいいです。
そうなるとやはりバルビローリがいいですね。
ぜひ、聴いて欲しい演奏です。
バルビローリ エルガー交響曲第1番&第2番
エドワード・エルガー – Edward Elgar (1857-1934)
交響曲第1番 変イ長調 Op. 55
Symphony No. 1 in A-Flat Major, Op. 55
1.(21:39) I. Andante nobilmente e semplice – Allegro
2.(07:03) II. Allegro molto
3.(12:15) III. Adagio
4.(12:46) IV. Lento – Allegro
total(53:43)
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
ジョン・バルビローリ – John Barbirolli (指揮)
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エドワード・エルガー – Edward Elgar (1857-1934)
交響曲第2番 変ホ長調 Op. 63
Symphony No. 2 in E-Flat Major, Op. 63
5.(19:24) I. Allegro vivace e nobilmente
6.(13:50) II. Larghetto
7.(08:20) III. Rondo
8.(14:18) IV. Moderato e maestoso
total(55:52)
ハレ管弦楽団 – Halle Orchestra
ジョン・バルビローリ – John Barbirolli (指揮)
エルガー: 交響曲第1番、第2番、序曲「フロワッサール」、エレジー、ため息、歌曲集「海の絵」<タワーレコード限定>
没後50年企画。生涯愛奏し続けた、バルビローリ至高のエルガー。他を圧倒的に引き離す高貴な演奏が待望のSACD化!本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから最新復刻。「海の絵」以外は世界初SACD化。交響曲2曲は国内初発売!
バルビローリにとってエルガーは特別で、ディーリアスをはじめとした自国作品と同様、生涯にわたって演奏を行ってきました。
特に「交響曲第1番」に関してはステレオで2種のセッション録音を残すほどで(今回の復刻では後のフィルハーモニア管と音源を収録)、亡くなる5日前の「第1番」のライヴ音源も残されています。
エルガーの交響曲は、作品的にも非常にダイナミックで高音質化するに相応しい曲です。
今回、現況での最高音質を目指し、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用いてSACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。
尚、交響曲の2曲は、LP、CD通して今回が国内初発売となります。
交響曲第1番はハレ管弦楽団と1956年にPYEレーベルへステレオのセッション録音を行っているため、今回収録の1962年のEMIへのフィルハーモニア管弦楽団との録音は僅か6年後の収録です。
さらにライヴでは1958年、1970年と音源が残っており、特に1970年7月24日のハレ管との演奏は亡くなる5日前の音源のため、曲への感傷共々、ファンにとっては涙なしには聴けない貴重な曲になっています(尚、翌日が最後の演奏会)。
冒頭からの抒情的な主題はこの曲の素晴らしさを示しており、そこでのバルビローリの雄大さには、ただただ圧倒されます。
交響曲第2番もバルビローリのキャリアアップに繋がった重要な曲であり(詳細は藤野氏の解説文を参照)、同じハレ管とのPYEへのモノラル録音(1954年)と、この1964年のセッション録音、そしてライヴでは他に1種が残されています。
タワーレコード(2020/6/25)より抜粋
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