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コンヴィチュニー 名盤 シューマン交響曲全集より第3番&4番

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こんにちは、
ともやんです。

フランツ・コンヴィチュニー(1901-1962)。
第二次世界大戦で荒廃した東ドイツにおいて、名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の再建など、東ドイツの音楽界復活に人生を掛けた硬骨漢です。

僕の大好きな指揮者です。

ただ、僕がクラシック音楽を聴きだした1970年にはすでに他界されていました。まだまだそんな年齢ではなかったのに残念です。

中学生当時は、60歳というとおじいさんという感覚でしたが、自分が実際に60歳になってみるとやはり早すぎた最期でした。

昨日に続いてコンヴィチュニーのシューマンを聴きました。
今日は、第3番”ライン”と第4番を聴きました。

昨日と同様深い感銘を受けました。

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コンヴィチュニー なんで惹かれるのか?

最近のモダン楽器のオーケストラによる交響曲の演奏の傾向として、
一つは、ピリオド楽器奏法を取り入れて、軽快で颯爽感を感じる演奏と、

もう一つは、細部へのこだわりと洗練への指向を僕は感じます。

この2つの路線が、大きな傾向だと感じています。

それによって、前者は颯爽として爽快感と軽快さを演出している一方、どうしても軽い演奏になるように感じます。

それに対して後者は、細部の拘り過ぎて、音楽の流れが不自然でもたれる感じがしてしまいます。

例えば、ベートーヴェンの交響曲の演奏で言うと前者がジンマン&チューリッヒ・トーンハレ管の演奏で、後者がネルソンス&ウィーンフィルと僕は思います。

ジンマン盤は、出た頃は新鮮に感じましたが、その即興性がなにか軽さを不自然さを感じさせ、ネルソンス盤は、正攻法な演奏にも関わらず、なんかもたつき感を感じています。

それに対してコンヴィチュニーのスタイルは、大づかみに曲の本質をつかみ、組み立てていくもので、推進力が増し、素朴な響きを醸し出しています。

今回、いままであまり聴く機会を持たなかったシューマンは、そのスタイルが最高に発揮された演奏なのです。

堅固な構成、内声部の充実、特に弦の充実は素晴らしいもので、非常に感銘を受けました。

録音されてから60年経ったいまでも現役のCDで、しかもハイブリッド盤として発売されたことにレコード会社の良心を感じ、またこの録音をしっかり支持する耳の確かなリスナーがしっかり存在することは素晴らしいことだと改めて感じました。

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コンヴィチュニー&ゲヴァントハウス管 シューマン交響曲選集よりⅡ

ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
交響曲第3番 変ホ長調 「ライン」 Op. 97
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 97, “Rhenish”

1.(09:38) I. Lebhaft
2.(05:49) II. Scherzo: Sehr massig
3.(05:59) III. Nicht schnell
4.(05:30) IV. Feierlich
5.(05:51) V. Lebhaft
total(32:47)

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ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
交響曲第4番 ニ短調 Op. 120
Symphony No. 4 in D Minor, Op. 120

6.(11:06) I. Ziemlich langsam – Lebhaft
7.(03:52) II. Romanze: Ziemlich langsam
8.(05:17) III. Scherzo: Lebhaft
9.(09:54) IV. Langsam – Lebhaft
total(30:09)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – Leipzig Gewandhaus Orchestra
フランツ・コンヴィチュニー – Franz Konwitschny (指揮)
録音:1960年8月(第3番)、1960年8月24-25日(第4番)

ロベルト・シューマン:交響曲全集/フランツ・コンヴィチュニー&ゲヴァントハウス管弦楽団

“シューマンが生きていた時代に、彼のオーケストラ作品がどのように響いていたのかを知りたければ、まっ先にこのセットの演奏を聴くべきである。

まず、ゲヴァントハウス管弦楽団は実際にシューマンが指揮台に立っていた団体である。その精神と伝統はまぎれもなく受け継がれている。

さらに、コンヴィチュニーの指揮が破格に素晴らしい。音符そのものが自然に楽音を奏でているかのようだ。これはまさに、音楽演奏の究極の姿とも言える。 平林直哉(音楽評論家)“



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