メルマガ登録

ベートーヴェン 第九 名盤 ラトル&ウィーン・フィル

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

明日、ミューザ川崎で行われる第九のコンサートに合唱団の一員として参加するためここ1週間ほど毎日第九のCDをご案内しています。

またか、と思われると思いますが、もうしばしのお付き合いのほどお願いします。

さて、2020年がベートーヴェンの生誕250年ということで、コンサートがいつも以上開催される予定でしたが、残念ながら世界的なコロナの感染拡大で中止や延期が余儀なくされました。

その点、CDなどは、以前より250周年に合わせて録音されていて、それなりに企画盤、記念盤が出たと思います。

スポンサーリンク

ネルソンス&ウィーン・フィルにがっかり

その中で、アンドリス・ネルソンスがウィーン・フィルを振った交響曲全集が出ました。
1978年生まれでラトビア出身の俊英としてここ10数年で一躍頭角を表してきた指揮者で、僕も注目していました。まだ40代前半ですが、巨匠の風格も出てきた感じでした。

しかし、250周年に合わせて、しかもウィーン・フィルとの録音で大いに期待したのですが、うーん、なんかガッカリでした。

もともと奇をてらわない正攻法な演奏をする人でしたが、なんか個性が乏しく、なんと言っても躍動感に少なく生命力を感じない演奏だったのです。

甘々の僕でさえ、面白くないなと思ったくらいですから、市場でもあまり評判にならなかった印象でした。

スポンサーリンク

ラトル&ウィーン・フィル 第九は凄い

40代半ばで、ネルソンスと同じようにウィーン・フィルを指揮してベートーヴェン交響曲全集を録音した指揮者がいます。

ネルソンスより23歳年上のサイモン・ラトルです。
彼は今から約20年前にウィーン・フィルとベートーヴェン交響曲全集を録音しました。

実は、個人的にはラトルにも最初はガッカリしました。
ネルソンスとは逆に即興的にテンポや表現を動かして、それがなにか作為的に感じたからです。ただ何かそこには、挑戦してやろうとか、失敗を恐れずやりたいことをやってみた的な清々しさはありました。

そして今回改めて第九だけを聴いてみたのですが、これがなかなか良いのです。
他の番号の交響曲では、作為的で鼻につく表現が、第九では力強く思いっきりの良さを感じさせたのでした。

全集としてよりも第九だけなら、ラトル&ウィーン・フィル盤はおすすめです。

逆に録音で聴く昔の巨匠たちのやりたい放題の演奏に比べ、無難な演奏が多くなった現代では貴重な演奏だと思います。

ぜひ、ラトル&ウィーン・フィルの第九も聴いてみてください。

スポンサーリンク

サイモン・ラトル 名盤 ベートーヴェン交響曲第9番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”

1.(16:56) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(11:59) II. Molto vivace
3.(17:03) III. Adagio molto e cantabile
4.(06:19) IV. Finale: Presto – Allegro assai –
5.(17:40) IV. Recitativo: O Freunde, nicht diese Tone
total(69:57)

作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
バーバラ・ボニー – Barbara Bonney (ソプラノ)
ビルギット・レンメルト – Birgit Remmert (アルト)
カート・ストレイト – Kurt Streit (テノール)
トーマス・ハンプソン – Thomas Hampson (バリトン)
バーミンガム市交響合唱団 – City of Birmingham Symphony Chorus
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
サイモン・ラトル – Simon Rattle (指揮)
録音:2002年5月

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」 サイモン・ラトル

フルトヴェングラー以外の『第9』CDでは、ラトル、プレートル、アーベントロートがベストスリーだ。
録音優秀な『第9』として、ラトル盤の存在は実に嬉しい。第1楽章はフォルティッシモの主題提示の、力みのない充実感が模範的である。柔らかみがあり、ふっくらとして含みがある。テンポは今の感覚からすれば遅いくらいだ。
中略
終楽章では新スタイルを取り入れ、ソリスト4人のカデンツァを速いテンポですっと進むのもスマートの極み。しかしコーラスは脂っこい力唱が目立つ。表情の誇張はえげつないくらいだが、新旧両スタイルを入り混ぜた斬新さは40代の指揮者の特権といえよう。
ベートーヴェン不滅の音楽を聴く』宇野功芳著より



スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました