こんにちは、
ともやんです。
ワインガルトナーは、1863年生まれで1942年に亡くなっています。
世代的には、マーラーより3歳年下、トスカニーニより4歳年上です。
つまり19世紀から20世紀前半に活躍した人です。しかしトスカニーニはじめ、ワルター、フルトヴェングラー、クレンペラーといった往年の指揮者が来日していないのに、ワインガルトナーは、1937年(昭和12年)に来日してNHK交響楽団の前身である新交響楽団を指揮しています。
詳しくはこのブログに記しました。
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ワインガルトナー 日本のオーケストラを指揮した世界の巨匠
しかもSP録音の時代まで活動したし、レコーディングには協力的だったようで、ベートーヴェンとブラームスの交響曲全集を録音しています。
80年戦後前の録音で、録音が古いのは致し方ありませんが、そこに端正な曲作りとロンドン交響楽団を振っている時も弦の響きにウィーン風の薫りを聴くことが出来ます。
誠に貴重な録音です。
ワインガルトナー ブラームス交響曲全集
ブラームスの交響曲全集から前回の第1番、3番に続いて第2番、第4番を聴きました。
端正で格調高い演奏で、人によっては刺激がない思うかもしれませんが、個人的にはウィーン風の響きを感じ、楽しくなる演奏です。
また嬉しいことに、前回ご案内したMemoriesレーベル
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ワインガルトナー ブラームス交響曲全集より第3番&第1番
に加えて、3月下旬リリースで、高音質UHQCD盤が発売されます。
タワーレコードでは現在予約中ですのぜひチェックしてみてください。
ベートーヴェン全集と並ぶ金字塔。澱み濁りの一切を排した高貴な名演。
作曲家本人が激賞したワインガルトナーのブラームス。
過去最高音質で復活 高音質UHQCDにて登場!再生・復刻エンジニアのAkira A Fukushimaより。
ベートーヴェン全集と並ぶ、ワインガルトナーの偉業”ブラームス全集”を復刻します。ブラームス自身が演奏会に赴きワインガルトナーが指揮する交響曲第2番を激賞した記録が残っております。
それほど自信のあるレパートリーでした。
今から30年ほど前に出ましたキース・ハードウィックによるCD復刻(EMI REFERENCES)はムキになってヒスノイズを取り除いたもので、音楽から潤いが削がれてしまい、名演の形骸のような音質でした。
これには到底満足が出来ませんでした。
新星堂さんの飾り気のない復刻が未だにベストと思われますが、今や入手困難。
今回は全4交響曲ともに音の力が強いアメリカ盤を揃えて、洗浄、再生しました。今聴いても全く古びていない快速、濁りや澱みを一切排した水はけの良いブラームス。イキイキとした躍動感も見事です。
ブラームスの説教臭さが苦手な方にもぜひお聞きいただきたいと思います。
デテイルで聴かせる老練な指揮ぶり。
ワインガルトナー自身の名著「ベートーヴェンの以降の交響楽作品について」よりブラームスに触れた箇所の抜粋と新翻訳がライナーノートとなっております。
ミューズ貿易
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